前の日までは「JR西日本どこでもきっぷ」で旅行していました。
門司港行けば乗れると思って門司港行ったら新門司から出航だったというしくじり話は前の記事でしています。
そしたら新門司から出航でめちゃくちゃ焦った、という話です。
ちなみに小倉から無料送迎バスがあったらしいです。
これさ、なんで船内に書いてあんの!!?もっと早く言ってくれよ。メールに書いといてくれよ。HPにフォントサイズ600くらいで載せといてくれよ。
タクシーのおじさんとおしゃべり(という名のリスニングテスト)できたからまぁ良かったことにするけれども。
船内のようす
新造船というだけあって、船内はモダンでとてもきれいです。
華美すぎず、質素すぎず、とてもバランスのよく取れた空間デザインだと思いました。
本日の寝床、ツーリストAはこんな感じ。
ロールカーテンがついていて、閉めればプライベート空間が確保されます。
開放式B寝台をちょっと個室に近づけたような。
枕元にはUSB-AポートとAC電源、補助灯、小物が入るロッカーがあります。
ロッカーは鍵がかからず磁石で閉まるだけなので、貴重品は鍵のかかる共用ロッカーを使うか、カウンターで預かってもらうか、常時携帯か、という感じです。
大きな荷物を寝台に入れると窮屈なので、リュックとかは奥にある棚に上げます。通路からむき出しなので盗難のリスクはあります。
今回はあまり人もいなかったので普通にむき出しで置いた。
船で悪いことをしても逃げるところがないので、よほど頭が回らないか泳ぎが上手い人でなければそんなことはしないでしょう。
起床からランチまで
朝8時に起床。大浴場が8時からなので、今は混んでいそうです。廊下でおじさんたちが「風呂行こうか」と話している声が聞こえます。風呂にはあとで入ることにして、贅沢な二度寝をキメます。
ちなみにモーニングをレストランで食べる場合は、確か7時から8時だったはず。
9時に再起床。11時くらいに風呂に入ることを目標に、線形代数の勉強をはじめました。
これがイカンかった。
船の中で紙に字を書いたら、ちょっと気分が悪くなってきました。船酔いはしないはずなんですが。乗り物酔いには強いはずなんですが。
悔しいですが、いろはすを購入して飲みました。大した変化はありません。
予定を少々早めて、気分転換に風呂に入ることにしました。風呂に入っている最中は気が紛れて、大分マシでした。露天風呂もついていて気持ちよかった。
風呂から上がったら、船酔いが戻ってきました。同時に空腹も襲ってきます。袖で汗を拭いながら、ヨタヨタとレストランに向かいます。
風呂で温まって汗ばむ身体+空腹+船酔いで、息切れが止まりません。本当にハァハァと息を切らしながら、無心でまぐろ丼を注文します。届くまでは水をちょびちょびと飲み続ける。
腹は減っているのに食欲がないインフルエンザ2日目みたいな感じ。めちゃくちゃしんどい。汗が引いてくるとかゆみが襲ってきます。最悪だ。
1200円が高いとか、そんなことを考えている余裕はありません。
何でもいい。とにかく何かを口に入れなければ。
その一心しかありませんでした。
このまぐろ丼、三崎まぐろとしらすが乗っかってる、普通に食べたら超おいしい丼のはずなのですが、全然おいしくありません。悪いのはレストランじゃなくて完全にこっちなんだけど。
なんとかまぐろ丼を食べ切ると、こんどはケツに激痛が走ります。便秘です。なんせここ1週間くらい出していないもんですから、相当詰まっているのでしょう。とんでもない激痛です。
激痛に悶えながら会計を済ませ、千鳥足でトイレに向かいます。用を足したら自分の寝台に戻って、パタリと倒れました。
いちど状態異常[船酔い]が付与されると、もう船を降りるまで解除されないようです。寝て多少マシにはなりましたが、まだ完全体にはなりません。
昼寝からディナーまで
夕方に起きました。体調はかなり回復しました。
デッキに行って、外の空気を浴びてきます。
陽光が雲の切れ間から漏れて、幻想的な雰囲気を醸し出しています。1時間くらいデッキにいたかな。デッキにはベンチとかはありません。船内全体で座りながら海風に当たれる場所がないので、意外と乗客の皆さんは船内にいる感じ。
スクリーンルームというのがあって、11時、14時、16時半くらいにプラネタリウムとか映画を上映していましたが、当然見る元気はなく、ひたすら寝台にいました。
寝台はきれいでとても快適です。
寝たり起きたりしてボーっとしてたらディナータイムです。今日一日何してたんだオレは。多少マシになったのでこんどは美味しく食べられるかなと思い、ディナータイムにもレストランに行きました。ハンバーグを注文します。
うーん。70%くらいおいしい。
その70%も二口目には50%、三口目には30%とパラメータが低下し、終盤にはもう一口食べると気分が悪くなってしまうようになっていました。付け合わせのジャガイモを食べたら(う.......)って感じ。ゲップのタイミングを間違えたら、ゲロってしまいそうな感じ。わかるかな。こんなのわかんなくていいけど。隣に座っているお兄さんが、怪訝そうにこっちを見ている。
食べ終えたらまた寝台に入って安静にします。もう、船旅を楽しむ目的で船に乗るのはやめることにします。でんちゃのほうがたのしいや。
そんなこんなで横須賀に到着してしまいました。もうはやく船を降りたかったのでついてよかった。
最後にブログ用にフェリーの全体をカメラに収めたかったのですが、横須賀港近辺は半透明の柵で囲まれていて、写真撮影とかはできない感じだったので諦めました。残念。
また乗りたい
全体としてはかなりよくて、またリピートしたいです。船で気分が悪くなったり、ご飯がおいしくなかったのは全て私の責任なので。対策すればよい。
船は新しくてキレイだし、大浴場もついてるし、寝台は快適だし、学割9600円で東京から九州まで横になって移動できると思えば安いです。時間はかかりますが。
ただ次からは、船の中では読まない書かない、腹を満たす、食料を持ち込む、新門司に行く、とか、今回の反省を活かします。一度酔ってしまったら、22時間は苦しい船旅になるでしょう。乗船前に状態異常バリアを付与しておくと安心です。
何カ月も前に旅程が決まっているならたぶん飛行機の方が安いですが、突発的に九州に用事ができて、ちょっと時間に余裕があるときには船で九州に行くのもいいでしょう。
春休みに最長片道切符の旅をするときには九州から帰ってくるか行くかしないといけないので、そのときにまた乗ろうかと思います。ちゃんと対策してね。