ひとばん寝かせたカレーはとてもおいしい

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院試失敗の教訓(自分向け)

必然の結果としての院試全落ち。
明日からの私の行動の指針としてまとめる。

 

失敗の要因

学力・覚悟の欠如という単純な2点に全て集約される。

学力の欠如:

圧倒的に学力が足りない。cosθが0になるθってなんだっけ。合成関数の積分ってどうやるんだっけ。から始まり、果てには指数×指数の計算すらできなくなったりした。物理以前に数学以前に算数。問題を解く以前の問題。自分なりの勉強のやり方を知らないまま大学生になったことで痛い目を見た。

覚悟の欠如:

特に覚悟も足りなかった。あと1時間勉強ができない。試験前なのに勉強しない。何もしないための言い訳をうまく見つけてずっと何もしなかった。こんな奴が試験を突破できるわけがない。(のだが、東大総合文化の1次試験はなぜか通過してしまった)

 

やったことのまとめ

時期 やったこと
B3 9月 文系大学院の受験を検討
学校を調べはじめる
B3 12月 理系大学院の受験を決意
学校選定も最初から始める
B3 1月 英語の勉強開始
B3 2月 英語と専門科目少し
B3 3月 TOEIC受験
テトリスにハマる
テトリスで大学院に行けないか検討
B4 4月 はじめての研究室訪問
専門科目の勉強開始
B4 5月 頭:受験科目決定
末:志望研究室決定
B4 6月 専門科目の勉強の仕方が段々わかってくる
 B4 7月 学力水準が試験に間に合わないことを悟り、
モチベーションが消失
メンタル崩壊
試験1回目(1次通過→2次落ち)
 B4 8月 モチベーション戻らず
試験2回目(棄権)

 

高校・大学でまともに物理や数学を勉強してこなかった(=授業は受けてたけどまともに取り組んでなかった)ので、どうやって勉強すればいいのか、そこからのスタートだった。近道を色々と探したが、結局「問題を解くしかない」ということがわかったのが6月。(遅すぎ)(ふつうの理系選択なら高3で知っていること)

それでこうなった。

 

教訓

学問に近道なし

一番身にしみて感じた。
何をやればいいかわからない?やるしかない。頭空っぽにしてとりあえず手動かしたほうがいい。答えのある問題が解けない人間は答えのない問題に立ち向かうことはできない。過去問を解くためにはあらかじめ答えのわかっている問題をたくさん解く訓練が必要。それは地道にやるしかないこと。高校・大学で真面目に勉強してこなかったのなら、まずそこから固める必要がある。ChatGPTはかなり頼りになる相棒だが、使えないことも多い。特に空間認識(頭の中でイメージ)が必要な問題ではほぼ役に立たない。

 

毎日の1時間が試験前の4時間と等価くらい

芦田愛菜さんは試験前に1日12時間勉強していたらしい。そういうデキる人ならいいけど、私は試験前の12時間より毎日の3時間。これは痛感した。私は単純にバカなので直前に詰め込んだことはほとんど試験で書けない(まぁ試験直前にまともに勉強したことがそもそもないけど)。逆に少しでも毎日やっていたことは試験前に勉強していなくてもスラスラと書ける。少しずつでもいいからとにかく毎日やること。人より勉強も努力もできないのだから毎日コツコツやるしかない。

個人的には、試験前ほどやる気がなくなりがちだと思うので、なるべく試験前に勉強しなくていいようにしておくのがいいと思う。あと「毎日やったこと」という事実くらいしか試験のときに信じられるものってない

 

自分のステージにあった問題演習を

解けない問題ばっかりだとやる気がなくなる。また、問題数が多い問題集を最初からやり始めるとテンポが遅すぎて定着しないしフェードアウトしてしまう。ゼロからやるなら、

  • TOEIC全力対策期間。3月の試験までに800を目指す。(~2月)
  • 問題数が少ない厳選系の問題集や参考書の例題を固める。(3月)
  • 過去問を解いてみる。目的は出題傾向を掴むことなので、解けなくていい。(4~5月)
  • 次に「マセマ」や「演習しよう」みたいな中堅問題集で過去問の頻出分野・弱点を克服する。全部の問題をやる必要はなく、過去問を解くために必要なところだけやる。慣れてきたら他の部分にも手を拡げる。(4~5月)
  • 過去問の解答を作成し、周回する。(6月)
  • 初見問題への対応のため、「詳解と演習」などをやって仕上げとする。(7月)

というステップで進めるのが良さそう。()内は理想なので芦田愛菜さんは参考に。

すでに高校数学/物理・大学数学/物理がしっかり身についていて、過去問が解ける人なら1ヶ月前くらいから過去問回すだけの対策で間に合いそう。しかしながら、私のようにほぼゼロからのスタートなら、少なくとも3月くらいから本腰入れてやらないと間に合わないと思う。私のように。

ここでは学問を極めることではなく、入試問題を解くことが勉強の目的なので、目的を見失わないように。

注意:私自身が最後までこのステップでいったわけではないので再現性・信憑性はない。

 

計算力は腕力だ

この標語は中学受験の時に日能研の塾長から言われ、今まで冗談じゃないよと思っていたが、真実だった。理数系の科目は腕力勝負。頭使わない。より正確には頭を使っているようではダメ。数式や手続きは自分の血と肉になるまで何度も反復し、考えるまでもなく出てくるようにしなければならない。もちろん、高度なことや複雑なことはちゃんと考える必要が出てくると思うが、院試突破に必要なくらいのレベルであれば全然まだまだ腕力勝負だし、複雑な問題だって腕力と腕力を掛け合わせて解くことになるので、腕力がなければ話にならない。

 

頭ではなく手を動かせ

バカが無い頭をいくら捻ったところで何も出てこないのは明白。腕力で表現するならば、3歳のガキはどれだけ頑張ってもりんごをペシャンコにできない。いつまでも頭を捻っていないでペンを動かした方が効率がいい。わからなくてもペンを動かす。5分以上ペンが動かせないのならその問題は一旦諦めて次に進むのが賢明だろう。そのうちわかるようになる(かも)

 

目標は達成不可能と悟った瞬間にただの飾り

目標があるとそれに向かって努力できるが、達成不可能と思った瞬間に目標はまったく意味をなさなくなる。目標がなくなることは行動の動機を失うことを意味する。勉強をやめると、勉強してない自分にフラストレーションが溜まり、精神が蝕まれ、生活に悪影響をきたしてくる。(例:躁鬱・倦怠感・不眠と日中の眠気・肌荒れ・希死念慮等)

そうすると一層勉強できなくなって、フラストレーションが溜まって、...を繰り返す負のスパイラルに突入。抜け出すのはむずかしい。達成可能な目標を設定すること、また達成可能と信じて毎日取り組むことは大切。

また、モチベーションとかやる気は、適切な目標を設定し意識していれば勝手に湧いてくるもの。モチベーションが先行することはない。注意。

 

仕事を減らしても勉強時間は増えない

試験勉強のためと銘打って2ヶ月くらい仕事をキャンセルしてみてわかった。仕事を減らして浮いた時間が大体YouTubeに消えていることがそれが本来の勉強時間まで侵食して、かえって勉強時間が減っていることが。忙しいことは勉強ができないことの言い訳にならないことが。仕事や予定を言い訳にせず勉強すべき。趣味があるなら趣味の時間もちゃんととったほうがいい。メンタルをやられないために。

 

TOEICは一発勝負のつもりで

TOEICのスコアを提出するところが多い。TOEICは何回も受けて一番高いスコアを提出できるのが特徴だが、次ならいいスコア取れると思ってズルズル5月くらいまで引きずっていると専門科目の勉強に響いてくる(特に時間に余裕がない場合)。余裕があるならいいけどTOEICはガッと対策して一発で満足いくスコアをとって身を引くのが賢明だと思う。800あれば撤退でOK。私は研究室訪問の時点で720で、劣等感を持っていたが、先生や先輩の反応は悪くなかった。

 

 

<2次試験編>

先行研究をよく読んでおく

自分がやりたい研究には必ず先行研究がある。多くは英語で書かれているだろうがちゃぴと一緒ならハードルは低い。内容を自分のできる範囲で理解しておいたことが2次試験で大いに役に立った。可能であれば研究室訪問の前にそれをやって、研究計画書まで書けていればperfect。

しかしそんなことは多分ふつうの人にはできないでしょう。もしそんな芸当ができるのなら、あなたは芦田愛菜さん側の人間または人外なので、ここに書かれているアドバイスは何も参考にしないほうがいいです。

 

ポジティブ変換

ダメもとで出したら通っちゃったんです〜><という人と、絶対お宅の研究室で研究したいんです!!!!!という人、自分が面接やる側だったらどっちを採りたいだろうか。面接ではネガティブなことはポジティブに変換してしゃべる。同じことを言うのでも伝え方によって印象は変わるし、ネガティブなことばっかり言うと相手もこいつを採って大丈夫かな?ってなる。就活の面接でも多分そう。やったことないけど

 

<小論文編>

サンプルを入手する

研究室訪問で先輩から小論文のサンプルを入手する、あるいは見せてもらうことができれば小論文は勝ち。どれくらい高度なことをどれくらいの粒度で書けばいいのか把握しておく。