ひとばん寝かせたカレーはとてもおいしい

Twitterに載っけられない長文置き場

甲信越ぐるっとまわるだけ

 

※まだブログ慣れしていなくて最低限の写真すらありません。

1日目

3月中旬の事。コロナ休暇で家から飛び出したくなったので弾丸の如く飛び出してしまいました。

 

まだそこまでコロナコロナとうるさく言われていなかったので、上越線飯山線周りで甲信越を1周して帰ってこようというプチ旅行です。

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上越線

東京は桜が満開というときでしたが、甲信越はユッキユキしていて川端康成の気持ちになりました。

私が乗っていた高崎線の電車が吹上駅あたりで人を轢いてしまって1時間ほど遅延してしまい、上越線の乗り継ぎがうまくいかず、水上駅で3時間ほど足止めを喰らいました。

乗り継ぎが上手くいけば戸狩野沢温泉で温泉に入ろうかと考えていましたが、時間的に無理になったので仕方なく水上で温泉に入ることにしました。

水上温泉 天狗の湯 きむら苑

その日の水上は猛吹雪でしたが、タクシー使うのも勿体ないので水上駅から30分くらい、ミノタウロスになった気持ちで雪の中をひた歩きました。着くころには手の感覚が消えていました。春の装いで雪国に行ったことを悔悟しました。

きむら苑さんの日帰り風呂、天狗の湯にお邪魔しました。受付で800円払って、外階段を降りて浴場に進むと、混浴露天には先客のおじさんがいました。おじさんにそそのかされて、私も露天の様子を1枚、写真に収めました。

天狗の湯の画像

天狗の湯

露天風呂は混浴で掘っ建て小屋が脱衣所の原始的なものでした。源泉かけ流し。外はメチャ寒いし降ってる雪が容赦なく風呂に入ってくるのでお湯はぬるくて温水プールみたいな感じ。屋根付きのところはあたたかったです。

若年夫婦が来たので、なんか出ようかみたいな流れになって30分くらいで上がりました。長湯するほうではないのでこれで丁度良いくらいでした。まぁ居続けたらワニさんになってしまうので、しかたありません。

で、私は帰りの階段でリュックのファスナー全開でここまで来てしまったことに気が付いて、なにか落とし物をしていないか気になって引き返しましたが、どうやら旅館の旦那さんにゼニ払わず風呂入ろうとしてる若いのがいるよ!と思われてしまったようで、後ろから大声で呼び止められてしまいました。

こちらも大声で弁解しましたが、あまり腑に落ちていなかった様子でした。覚えていなかったのかな?私も呼び止められてからはそれ以上先に行かず引き返して帰ったので、まるでタダ風呂に入ろうとしたのがバレて引き返すような形になってしまいました。

これは後から気付いたのですが本当に脱衣所に忘れ物をしていました。充電用のlightningケーブル。あーそのまま脱衣所まで戻っていれば…。MFi認証のいいヤツだったのよアレ…拾った人、大事に使いやがってください。

地方の温泉街はどこも寂れていてそれも風情がありますが、せっかくいい温泉が湧いているのに何だか諦めてる感があります。駅前に気軽に入れる温泉とか作ってあげれば乗り換えの客から効率的に金を巻き上げられるのに…水上なんてせっかく拠点駅なのに、嗚呼、勿体ない。

今回の露天風呂は混浴で奥座敷のような雰囲気が最高でした。こういうのは駅から遠いほうがいいよね。歩かせたりタクシー使わせたりしてアンモラルな客を選別することが必要なので。徒歩30分は程々に遠くていいと思います。

引き続き上越線で越後を目指します。

越後川口駅で飯山線に乗り換えました。乗り換えたと言っても乗り継ぎ時間は1時間半くらい。駅前を散歩したら中規模スーパーが普通に営業していて、ちょっといくとそこそこ交通量のある国道がありました。駅は無人駅で閑散としていて、地方にありがちな感じ。

飯山線では、十日町駅でまた1時間くらい乗り継ぎ時間があったので駅前を散歩しました。

十日町はローカル線の途中駅とは思えないくらい元気な街でした。まず駅前の商店街がちゃんと生きていて、駅そばのスーパーは衣料品と本屋とゲーセンとTSUTAYAが併設され、地元ニキたちが太鼓の達人に精を出し、予備校があって、でっかい美術館兼銭湯がありました。多くの地方小都市が高齢化に喘いでいるのにこれは凄いことだと思う。暮らしやすそうだしもっと誇るべきなんじゃないのかな。

デカい美術館兼温浴施設は有名なデザイナーが手掛けたものらしく相当大規模でオシャレでしたがほとんど人がいなくて、リーガル・ハイを彷彿とさせました。またの機会に、寄ってゆっくり見ていきたいです。

松本泊

2日目

今日は松本から、塩尻→南木曾→塩尻→大月→新宿 という行程。

昨日lightningケーブルを失くしてしまって給電できないので、今日はスマホをセーブしなければいけません。昨日は感想をブログにベタ打ちしていましたが、今日は手帳に書き留めたものを、後から文字化しています。それはそれでいいかもしれない。

南木曾駅から妻籠宿まで歩く

南木曾駅で下車。

今日の目的は妻籠宿、中山道の宿場町です。

妻籠宿までは駅から片道3.1㎞で徒歩1時間。バス代をケチるために歩きます。

道は旧中山道なだけあって所々石畳になっていたり、立派でした。看板も頻繁に立っていて道もわかりやすくなっています。軽く息切れする程度にはアップダウンがありました。

途中に妻籠城跡というのもありました。誰が築城したかは不明らしいです。分岐した道を300m行くと景色がいいらしかったので寄り道しました。

軽い気持ちで寄り道したもののほぼ登山でした。茨の道を屈みながら進む感じ。虫もいるし枝も伸び放題だから夏に半袖短パンでは厳しそうなので、この時期に来てよかったと思いました。

そもそも徒歩1時間の時点で夏なら歩いて妻籠宿に行こうとするのは無理かな。

妻籠城跡頂上から

妻籠城跡頂上から

 

眼下に妻籠宿と、木曽山脈が見渡せました。

結構疲れましたが、労力の割には景色は普通でした。

と思っていましたが、疲れてて景色を見るのにエネルギーが裂けなかったのかな?
というくらい写真では綺麗にみえますが、どうでしょうか。

妻籠宿跡

妻籠宿1

妻籠宿2

妻籠宿3

妻籠宿4

妻籠宿

これでも充分美しいけど、超広角で撮ったらもっとインスタジェニックに写りそう。

なんか指紋ベタベタメガネで通した景色みたいになってますが、とにかく情緒がすごいです。この世の情緒という情緒をここにあつめて3で割った感じ。夜になったら情緒カンストしそう。

観光客はまばらだった。普段は外国人観光客がたくさんいるんだろうと思います。

古い町並みがここまで情緒あって残っているのは素晴らしいことです。
雰囲気は日光江戸村に似ていますが、あそこはテーマパークなので、情緒の裏から現代を生きる人間の息が聞こえてきます。

帰りもバス代ケチリストなので歩きました。途中で妻籠に観光に来たっぽい初老夫婦とすれ違いましたが、彼らは途中でゴボウにならず、無事に妻籠までたどり着けたのでしょうか。些か心配ではあります。

帰りの中央線はAll longseatの213系で3時間のロングランでしたが、人があまりいなかったので悠々と足を延ばせました。人がいなければロングシートでも快適です。
大月からはE233系でしたが普段朝アホほど混んでるE233に誰も人が乗ってないのは面白かったです。

中央線

※靴は脱ぎ、臭くない靴下を着用しています

使用金額

交通費 青春18きっぷ 一日¥2,410 × 2日 =¥4,820

宿泊費 スーパーホテル ¥4,500

温泉 ¥800

賽銭 ¥100

計 ¥10,220

食事はホテルの朝食以外は何も食べていないので、0円です。

賽銭は妻籠宿にお金を落とさないと悪いと思ったので100円だけ賽銭箱に入れておいた、なけなしの100円です。

おわりに

今回の旅行では図らずも温泉がよかったので、温泉目的で旅行するのもよさそうだなと思いました。

写真が少なくて見づらいので、次回はブログのことも頭に入れつつ旅行したいです。