(比較がすぐに見たい読者の方は、目次からジャンプしてください。以下イントロとWF-XB700のレビューが続きます。)
WF-XB700が届いたよ
ついに我が城にWF-XB700が着弾しました。
買おう買おうと思っていたところ、ダークホースATH-ANC300TWの発売を知ってしまい、悩みに悩んで三日三晩夜も眠れない状態が続いていました。すみません、それは嘘ですが、眠れない日があったのは本当です。
もうこれは音で格付けするしかない!と思い、試し聴きしに池袋の電気店ハシゴを敢行しました。
ヤマダでショーケースを見ていたら営業の方に声を掛けられたので、2機種試聴させてもらいました。流石ヤマダ電機、キャッチの速度は音速です。そしてしつこい
まずWF-XB700をお願いしました。耳に入れた瞬間、購入を確定しました。
なにこれ!!!え!!!外音ほぼ聞こえないんだけど!!!!!これ普通にパッシブノイキャン名乗っていいレベルなんだけど!!!!
これこれ!!!このフィット感がWF-1000XM3に欲しかったのよ!!!てか上位機種より下位機種のほうがしっかりしてるってどういうことなのさ、エルゴノミック・トライホールド・ストラクチャーか何か知らんけどやな!!!
ということで装着した時点でもう試聴なんてしなくてもよかったのですが、音を出してみるとまたこれが。
粒の細かいクリアな音に、重低音ドーーーンで二目惚れしました。男の子ウケしか考えてねぇなコイツは、とすら思いました。流石SONY。
次に、もう買う気はほぼ消え失せてしまったATH-ANC300TWも一応試しました。本体は艶消し感があってかっこいいですが、思っていた装着感ではありませんでした。艶消しなのですべりやすそうな感じ。ノイキャンはSONYのほど強くなくやさしいノイキャンで、悪く言えば弱いです。
音は結構シャリっとしたWF-XB700とは指向の違う音で、オーテクらしいような感じがしました。ピアノの音とか、吹奏楽とかに向いてそうな感じ。低音はやや控えめ?
あとはケースが軟弱そうな気がしました。ハードな使い方したら上蓋がもげちゃいそう。まぁこれはハードユース向けの展開ではないので、そういう使い方する人はそもそもこれ買わないと思うけど。
WF-XB700の衝撃もあり、あまりビビッとくるものではなかったのでこれはお見送りとなりました。オーテクの次回作も楽しみです。そろそろWF-1000XM3の後継機も出そうなので、それも楽しみ。
WF-XB700の感想
単体での感想を先に。
ジャーン!
最近メルカリで中古ばっか漁っていたので、久しぶりの新品ガジェット購入に興奮しました。しっこでちゃった。
まずケース。
ゴツくて重くて意味不明な形をしているSONYの上位機種の話はこちら。
この「ぼくをつかってね!いつでもつかっていいよ!」って訴えかけてくるような角度になってるの良いじゃないですか。わかりますこの感じ?それでいて携帯する時も違和感ないスポーティーで丸みを帯びた形になってるのもよろしい。
上蓋が半透明なのも、スポーツ系を意識しているのか知らないけど悪くないです。しかし半透明なことにより、充電ランプ点灯が見えてしまうのはちょっとダサいね。これは特にブルーで顕著ですが、ブラックはあまり見えないので許容範囲かもしれません。この点灯が見えるのが嫌でブラックにしました。
ケース充電中は赤ランプ点灯が夏の大三角形になります。うーんなんだろうこの絶妙なダサさ。ちょっとおっちょこちょいなほうが可愛いとかいうアレでしょうか。うん、違います。そしてこいつもご多分に漏れず赤青ランプ点灯です。白でいいだろって言ってんだけど。
この蓋、多くのケースのように慣性で閉まりません。最後まで見守って(手を添えて)あげないといけないし、片手じゃ開けにくいので必然的に両手で開けることになります。せっかく小さいのにここは残念ポイント。多分イヤホン本体にお金をかけた分、ケースはチープに作ったんだと思われます。
それとこのケース、ツルツルなので手から滑ります。一回滑ってケースごとアスファルトに落としそうになりました。こわいこわい。ケースのサイズやデザイン的には良くなったけど、ちょっとずつ残念な点があるのがむしろ可愛らしいです?
次に本体。
ケースが見るからにチープなので、本体にはちからモリモリ入れてる感じがします。
フィット感は結構ガッツリで、しっかりホールドするのでちょっとやそっとじゃ外れなさそうな安定感があります。
そしてこいつも「エルゴノミック・トライホールド・ストラクチャー」を採用しています。一体1000XM3のそれとどこが同じなのか問い詰めたくなりますが、これだけ安定感のある着け心地なら、意味のわからない横文字を名乗っても文句はありません。
キュッと閉まる感じの装着感なので、もしかしたら長時間装着で耳が痛くなるかもしれないと思いました。※追記:MAXひねって1時間付けたら耳痛くなりました。
音は上にも書いたように粒の細かいクリアな音に、ズンズンと重低音が効いていい感じ。
青赤LED発光。はぁ…。発光部が明瞭なので1000XM3よりはマシです。
本題:ATH-CKS5TWと比較してみた
audio-technica ATH-CKS5TW | SONY WF-XB700 | |
価格 | ¥14,317~ | ¥13,800~ |
重量 | 8g | 8g |
充電時間 | 2h/3.5h | 2.5h/3h |
使用可能時間 | 15h/45h | 9h/18h |
防水防滴 | IPX2 | IPX4 |
対応コーデック | SBC,AAC,AptX | SBC,AAC |
装着感 | 〇 | ◎ |
音質 | 〇 | ◎ |
中高音域 | 〇 | ◎ |
重低音域 | ◎ ズドドン |
◎ ドドドン |
簡単に表にしてみました。
価格は価格.comの最安値同士を比較しました(2020.6.26時点)。この価格帯の500円なのでほぼ差はないと言っていいのではないでしょうか。
重量は両者ともにゴツい形をしていますが8gと、結構軽めです。
バッテリー周りはATH-CKS5TWの数字が魅力的です。15時間もすることありませんが。
防水防滴はATH-CKS5TWがIPX2、WF-XB700がIPX4。スポーツ用途に使うならWF-XB700になりますね。防水性能のないモデルのほうが多いので、防滴あるだけでも安心です。普段使いする分には両方問題ありません。
対応コーデックはATH-CKS5TWがAptXに対応しているのが高ポイントです。ただアイフォヌスで音楽聴く分にはAptX使えないのでどうでもいいっちゃどうでもいいですね。わざわざAptXにするためにプレーヤー用意しようとも思わないし。
装着感は圧倒的にWF-XB700が良いと思います。耳との接触面積が広く、ひねると固くホールドして、かなり外音を遮音します。ただ固いので1時間もしてると耳が痛くなってきます。2時間は耳痛くてつけていられません。これが700の唯一困ったところです。個人差はありますが、長時間つけても耳が痛くならないようなら700一択だと思います。
ATH-CKS5TWはリング部分のスピンありなしが選べるので、スピンありで耳が痛くなるようならスピンなしのリングに取り換えできます。スピンなしなら耳が痛くなりませんが、イヤーチップのみで支える感じになるのでホールド力は落ちます。WF-XB700はイヤーチップ以外は変えられないので、本体が耳に合わなかったら泣き寝入りです。
音の面ではWF-XB700に軍配が上がります。EXTRA Bassと謳いながら、高音や中音域までくっきりと聴こえる印象を持ちました。もちろん低音も存在感があって、全体的にバランスがとれています。箱の裏にも書いてあるように、ボーカルの音も透明感があって非常に明瞭です。
ATH-CKS5TWはWF-XB700と比べるとかなりこもったような音に聴こえます。ただ重低音に関しては、CKS5TWのほうがワイルドでした。XB700がドドドン!のところが、ズドドン!になるというか。バスドラムの存在感はこっちのほうが強いです。高中音域が控えめなのもあってか、重低音がいい具合にしゃしゃり出てきて、これはこれでアリだと思います。
音の好みがあるので何とも言えませんが、個人的には基本WF-XB700がオススメです。耳の形に合うならもっとオススメ。私は耳の形に全然合わなかったので早々手放したくなっていますが、それを躊躇わせるほど音の完成度が素晴らしいです。音だけで持っておきたいと思えるワイヤレスイヤホンです。
おわりに
これは2020下半期のニュースタンダードでしょうか?本格SONYのワイヤレスサウンドが15000円から楽しめてしまうのは革命です。ぜひ購入してください(ステマじゃありません)。
買う前には実際に装着してみないと、2つの意味で痛い目を見ることになるので、注意してください。音はいいけど、痛いです。けどマジでそこだけなので!ほんとに!コイツが耳に合うという方は、天からの思し召しだと思って、ぜひ購入してください(2回目)。