ひとばん寝かせたカレーはとてもおいしい

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恐怖のドラッグ街サンフランシスコ滞在記(世界一周#8)🇺🇸

 

メトロでサンフランシスコの中心部までやってきた。涼しい。

坂が多くて、ケーブルカーやらトロリーバスが走っている。

これらは日本の定義上は鉄道になるのだが、なんかあんま興味ないし金かかるので1度も使わなかった。移動は全部徒歩。徒歩2時間以内なら徒歩圏内。

 

ゴールデンゲートブリッジ

サンフランシスコの観光スポットの鉄板がゴールデンゲートブリッジ。

市街地からは徒歩で1時間強くらいかかる。途中にレンタサイクルがあったので途中からレンタサイクルを使った。

 

徒歩と自転車なら無料で対岸まで渡ることができる。
こちらは対岸からの写真。

確かZoomのバーチャル背景にあったよね。

すご〜い以上の感想がない。遠くに監獄島(アルカトラズ島)が見える。昔はあそこに監獄があって凶悪犯が収容されていたらしい。見てみたいけどツアー限定でしか上陸できないみたい。

今調べたら、当日でもツアー参加できるらしい。なんだよ。早く言ってよ。

さらに調べたら、当日枠は2019年に廃止されて、今はWeb予約のみになっているらしい。明日の枠がラスト5枠くらい余っていたので、速攻で予約した。計画性がないとこういう時に焦るよね。明後日帰るからもう明日しかないのよ。

 

アルカトラズ島(監獄島)

昨日急遽決まったアルカトラズ島ツアー。ツアーの船が出る33番の埠頭まで1時間くらい歩く。荷物がいっぱいあってきつかった。多分10kgはあると思う。

埠頭の周りに待合所みたいなのがあると思ったが、特にないようだ。こういうところが雑なのがアメリカのいいところであり、悪いところでもある。早く着いた客がどうやって時間まで待ったらいいのか、奴らはそんなことまで考えていない。

対岸の石のベンチでポテチを腹に流し込みながら時間を潰した。

 

船は15時50分に出港。お昼のツアーでは最後の便だった。臭いものは何もないのになぜかハエが5匹くらい飛んでいる非常に鬱陶しい状況のなかで、陽気なアメリカおばちゃんとおしゃべりする。

 

15分足らずでアルカトラズ島に到着。第一印象は臭い。ハエがいっぱいいる理由は島から運ばれてきているからかもしれない。
鳥獣保護区らしく、大量の海鳥たちが住む鳥の住処になっているので、ケモノ臭がすごい。

 

オーディオガイドを借りて監獄を見学する。この日本語オーディオガイドの評判がネット上の記事ではすごく良く、実際良いと思った。監獄の構造とリンクしていて、オーディオガイドにありがちな何番の前に行ったらその番号押して解説聞くスタイルではなくて、次はあっちに行けとか左に曲がってそこで止まれとか、オーディオガイドが指示してくれる。指示通りに進むと、そのスポットにちなんだ囚人たちのエピソードを聞くことができて良い。

 

監獄が島にあり、周りの海は冷たくて潮の流れが早いので、脱獄不可能と言われていた。そんな中、スプーン1本で穴掘って脱獄した人がいるらしい。

 

オーディオガイドの指示通りに色々と見て周り、見学自体は1時間くらいで終了した。感想としては悪くはないけど次はないかなという感じ。リピートするところではない。やり残しを作ったらまた来なきゃいけなくなってしまうので、行けてよかった。

 

SFMOMA(サンフランシスコ現代美術館)

シカゴで見た現代アートがちょっとクセになったので行ってみた。

新しい発見は特になかった。

 

ジャパンタウン

チャイナタウンはいろんな国にあるが、ジャパンタウンというのはめずらしい。

日本食のお店や着物のお店、それからほぼアニメイト紀伊国屋書店などがあった。相変わらず物価はクソ高くて飲み食いする気は起きない。物価も日本だったらいいんすけどね。

 

この「ジャパンセンター」は日本の匂いがした。各国や地域に独特の匂いがある。ここは日本の本当に匂いで、うわ〜帰ってきた〜!となる。

後述するがサンフランシスコは、地区によっては一帯ぜんぶ公衆便所の臭いがして臭いので、余計に安心感がある。

 

街歩き

でこのサンフランシスコという街、素敵な街といえば素敵な街だが、全体的に治安があんまり良いとは言えない感じだ(特段悪くはないけど)。サンフランシスコはアメリカの中では比較的治安がいいとどこかのネット記事に書いてあったんだけど、本当に、街の雰囲気というのは実際に行ってみないとわからない。

まず道端に普通に人糞が落ちている。犬のかなと思ったけど、違う。人糞だった。マジで、普通に落ちている。そこら辺に、あって当然かのように落ちている。踏まれて擦られたやつは、もう人のなのか犬のなのか、区別がつかない。

そしておじさんやおばさんが、何やらよくわからないものを吸っている。タバコではないし、ベイプでもないし、シンナーでもない。なんだあれ。嗅いでしまったけど、嗅いで大丈夫なやつだったんだろうか。

奇声を出している人を毎日ひとりは必ず見かける。繁華街にもいる。乞食、半ケツのおじさん、フラフラしている人、ちょっと大丈夫じゃなさそうな人が他の街に比べて多い。

 

この大通りが魔の通りに変貌する

それはなぜか、サンフランシスコに来てから知ることになった。

テンダーロインという地区がある。

テンダーロイン地区は、観光客の多いエリアのユニオンスクエアのすぐ隣にある。地名の由来が、「この地区を担当する警察官は大変だから手当が多くもらえて、テンダーロインステーキ(高級部位)が食べられるから」らしい(本当なのかどうか知らないけど)。

ヒルトンホテルもあるし、公園の周りはブルガリやらスワロフスキーやらブランドショップが並んでいるので、こんなところのすぐそばが危険地帯だとはとても考えにくい。

だから私もちょっと慢心して、好奇心で、どんな感じなのか気になったので、Google Mapsが経路としてテンダーロインを横切る経路を示したことを口実に、ここを歩いてみることにした。

 

youtu.be

 

この動画の人は慣れている人なのでサクサク進んでいて、あまり危なそうに感じないが、状況としてはこんな感じ。この陽気さがなかったら、と考えてほしい。

さっきまで人が歩いていた道、裏道でもなくて結構大きい通りなのに、急に人通りがなくなる。それから街の臭いが公衆便所の臭いになってくる。足元には人糞。目元にはハエ。道に張られたテントで道幅が狭くなる。

変な汗が出てきて、誰とも目を合わせないようにした。歩みを止めたらなんか危ない目に遭いそうなので、ひたすら足早に歩き続けた。写真なんか撮れたもんじゃないし、夜は本当に命の危険があると思う。本当に昼間なのにめちゃくちゃ怖くて、もう行きたくないと思った。

いろんな記事に「ここには行くな」と命令形で書いてあるのはマジなやつだった。観光客が興味本位で行っていい場所ではなかった。アメリカの格差社会の現実を垣間見た。

あ、本当に治安が悪いって、こういうことなんだな、ということを実感した。身になんの危害もなくそれを知れたのはよかったが、行ってみたらいいよ、と人におすすめできるところでは決してない。あれはやばかった。

ギャング系の治安が悪い場所ではないので、身に直接危険が及ぶことはなかったが、もう危ないと言われているところには行かないでおこうと思った。痛くして殺されるのは御免だ。

これは感覚だが、日陰の場所に入るとちょっと雰囲気が悪くなる気がする。夜に治安が悪くなるのと一緒で、太陽の光を浴びることって人間の活動にとって大事なんだなと思った。

 

ピザ

カップラーメンに浮気したり(安かった。2ドルくらい)

 

ハンバーガーを食べてみたりしたが

どれも本当においしくない。特にカップラーメンの左ふたつ。これはてりやきビーフ味とチキン味なのだが、はっきり言ってくそマズいカップラーメンが各国の嗜好に合わせてカスタマイズされているというのは有名な話だが、アメリカ人はこれを美味しいと思って食べているのかな。Japanese Teriyakiとか書いてあるが、これが日本の味として認識されてしまうのは極めて遺憾である。

 

やはりピザ。この国で唯一まともな食べ物だ。美味しい。しかも安い。(6ドル)
冷静に考えると、安いかどうかは微妙な場合が多いが、ハズレがないのと金額の最低値が低い食べ物なのでその点で優れていると思う。

 

あ、ただ最終日に食べたてりやきチキン定食、これは美味しかった。アメリカで食べる日本食まっず!と言おうとしたが、普通に美味しかった。米は多分インディカ米でパラパラしているのだが、私は水分少なめで粒立っているご飯のほうが好きなので私好み。11ドル。この美味しさ、量で11ドルなら十分安い部類に入ると思う。日本だったら多分半額くらいで食えるけどね。

隣にある飲み物はフローズンレモネードで、名前から美味しそうだし日本であんまり聞いたことがないので買ってみたが、ユーテそんなにだった。7ドル。たけぇよ...。あとホカホカのてりやきチキンと一緒に飲むと、せっかくのフローズンが口に入る前にただの水になってしまうのでまったく意味がない。

あとは食費節約のためにでかいポテチを買ってちょこちょこ食うことで腹をごまかしたりした。1.8ドルで1日持つのでこれが最強コスパかもしれない。

 

EDC Jacketの受け取り

サンフランシスコでは、もう一つ、今回の旅行の主目的の一つを達成する必要があった。

それはEDC Jacketを受け取ること。EDC Jacketというのはご覧のように、まぁいろんなところにポッケをつけたジャンバー。下手なリュックサックより収納力がある。

 

youtu.be

前ポケットに14インチのMacbook、内ポケットに12.9インチのiPadが余裕で入る。つまりスマホを取り出す感覚でパソコンを取り出せるという怪物ジャケット。ロマンに溢れているよね。

これをサンフランシスコで受け取った。オンラインのみの販売になっており、日本に発送してもらうこともできるのだが、元々が約5万円+関税+日本への送料=8万円くらいになってしまう。服1着に8万円は気が引けるので、じゃアメリカ行くついでに引き取ってくれば5万円で済むからアメリカで引き取ってこようと思い立ったわけである。

どんな感じのものなのかは、日本語の情報がほとんどないので別でレビュー記事にしようと思う。

 

受け取りまでの流れ

受け取りのためには、まず荷物を受け取ってくれる宿泊先を探す必要がある。私が到着するまで荷物を確実に預かっておいてくれる、信頼できそうなところ。Google Mapのホテル検索で評価を4.5以上でソートして、レビューを見て「受付の人が親切」という宿を探して、そこで見つけたいくつかの宿に直接メールして荷物を受け取ってもらえないか尋ねた。1軒がOKしてくれたので、そこを予約して、注文時にその住所を入れてそこに発送してもらった。

無事に発送され、サンフランシスコに無事に到着したことを荷物追跡で確認し、Amtrakの中で安堵していた。あとは配達されるだけなのだが、3日間で3回未達になっていたのでその時は焦った。

3回目が未達になった時点で、「明日そっちに私の荷物が届くと思うから絶対受け取ってね、大事な荷物だからお願いねマジよろしくね」と車内から厄介リマインドを送った。大丈夫かなと思っていたが、翌日には配達されたことが確認でき、相手先から雑な「受け取ったよ。じゃまたね」の返事を得た。でチェックインするときに無事に受け取れた。色々やってもらったので、個人的には高額のチップ5ドルを渡した。

 

そこのホステルは、施設は別に新しくて綺麗なわけではないのだが、毎日BBQやカラオケなどの催し物で宿泊者たちの交流を重視しているホステルで、それで宿泊者からの評価が高いようだった(評価4.7、破格の高評価である)。

私が泊まった日は映画鑑賞の企画だったが、開始時間になってもラウンジスペースに私以外誰も人がおらず、私のためだけに謎の映画が上映されることになった。

 

こういうホステルは初めて泊まった。普通はカーテンのないベッドのホステルで評価4.7なんてつかないと思う。

泊まっている人もスタッフもフレンドリーな人たちばかりで、やっぱり人同士が交流することってすごい価値なんだなと思った。人がわざわざGoogleで評価つけてレビューを書くときって、文句を言うときか感動したときだけなので、多くの人が感動のレビューを書いているのだと思われる。

 

ホステルに貼ってあったステッカー

完全に同意。