ひとばん寝かせたカレーはとてもおいしい

Twitterに載っけられない長文置き場

東海道新幹線に沿って東京から大阪まで歩いてみた

16日かかった。

1日目 東京→横浜
2日目 横浜→平塚
3日目 平塚→箱根
4日目 箱根→沼津*
5日目 沼津→清水
6日目 清水→焼津
7日目 焼津→掛川
8日目 掛川→浜松
9日目 浜松→豊橋
10日目 豊橋→岡崎
11日目 岡崎→名古屋
12日目 名古屋→大垣
13日目 大垣→彦根
14日目 彦根→野洲
15日目 野洲→京都
16日目 京都→大阪

* 終日雨のため2連泊

 

なぜやったのか

鉄道は全国ほぼ乗り潰してしまってもう飽きたので。金も時間も体力もあるおそらく最後のこの機会に大阪まで歩いておけば、新幹線の速さとありがたみを実感できるし、将来リニアができた後も、その凄さをより実感できるだろうと思ったため。

あと東京大阪間の移動ってつまんないから。これまで全国色々移動してきたが東京大阪間の移動は車窓が単調に見えて屈指のつまらなさ。ここで1回歩いておけば、これから大阪へ移動する時、見える世界が広がってもっと楽しく移動できるはず、と思って。

 

どれくらい歩くのか

600kmちょっとくらい

東京大阪間を徒歩で移動する場合、国道1号線をずっと行くのが普通だが、1号線は名古屋あたりで鈴鹿や四日市などを経由して大阪に抜けるルートである。私は鉄オタなので、東海道新幹線で見える景色をアップデートしたかったので、東海道新幹線に沿って歩くことにした。つまり名古屋からは岐阜や大垣方面に抜け、琵琶湖沿いを通って京都・大阪へ抜けるルート。

1日35km~45kmほどを8~10時間ほどかけて歩いた。

 

ホテルはどうしたのか

前日に、現在地(その日のホテル)から40kmくらいにあるホテルの中で一番安いところを取って、ホテル到着を目標にして歩いた。リブマックスが安いことが多くよくお世話になった。だいたい朝6時半~8時頃に出て、ホテルには15時〜17時につくようにした。明るいうちに歩いた。寄り道は一切なし。荷物はリュックサックのみで10kgくらい。

睡眠は各日8時間以上とることを心がけた。6時間睡眠など睡眠時間が短いと明確に次の日の身体に影響があり、短い距離でも疲れてしまう。遅くとも21時には寝るようにした。朝早起きして勉強するつもりで、ノートなど勉強道具を持っていったが(気持ちがあるのはえらい)、結局1回も勉強はできなかった。

普段の旅行では旅費節約のためホテルを使うことはあまりせず、ネカフェやドミトリーに宿泊しているが、今回の旅行は身体を壊したらおしまいなので必ずホテルを取り、夜はちゃんと寝られるようにした。ただ東京圏(横浜・平塚・箱根)は安いホテルがなく、ホテルを取ろうとすると平気で万を超えてしまうので流石にそれは払えず、ネカフェやドミトリーに宿泊した。東京圏を抜けるまでは大変だった。

 

ぶっ通しで歩いたのか

ぶっ通しで歩き続けるのは無理で、2~3時間おきに1回休憩が必要。午前中はまだ身体が疲れていないので休憩なしで3時間以上歩けるが、3~4時間ほど歩くと腿にわずかな異変を感じ始め、流石にそろそろ休憩が必要だとなる。午後になると1時間半〜2時間に1回は小休憩を挟む必要が出てくる。5~10分ほどの小休憩は公園やバス停のベンチ、スーパーの屋外にあるベンチ、20~30分の大休憩はコンビニのイートインやイオン、マクドナルドを主に利用した。休憩を挟むと、これまでしんどかったのが再び歩けるようになる。休憩の力ってすごいと思った。ただ、座れるところがなかったり、林道で休めなかったりもするので、そうなるともう気合で頑張るしかない。

イオンは神。最高の休憩所。絶対にベンチがある。Wi-Fiもある。きれいなトイレもある。お店やフードコートなど食べるところもある。トイレだけ借りても罪悪感ない。本当に助かった。

歩いている間は基本的にPodCastを聴いたり音楽を聴いたり、英語のシャドーイングをしたりしていた。あとクソデカ独り言で第二人格と色々議論しながら歩いていた。

 

ご飯はどうしたのか

朝は基本的にパン、昼と夜は道中のファミレスなどで食べた。助かったのは松のや・やよい軒の「ご飯おかわり自由」。本当に神。パンは前日のうちにスーパーで調達し、ホテルで2/3くらいを食べて出発し、残りは携行食として日中の休憩で食べた。

国道沿いとはいえ、栄えているところとお店が全くないところがあるので、ファミレスコンビニ密集ゾーンを逃すともう道中休憩や補給ができない場合があった。そのためGoogleマップを確認し、お店がなさそうな区間に入る前には、少し早い時間でもご飯を食べるとか、トイレ借りておくとか、お菓子買っておくとか、するよう心がけた。

お水はいつも通り、お店に入ったときにガブ飲みして、道中は基本的に飲まないスタイル。一回お店に入ると1L以上は飲んでいる。お冷が無料の国に生まれて本当に良かった。

 

いくらかかったのか

 16日間で 166,267

新大阪→東京の新幹線(グリーン)を含む

1日の出費は大体6000~7000円くらい

 

感想

各日の感想は日記ブログに書いてある。105~122を参照。

hitoban.hatenablog.com

一番しんどかったのは菊川のあたりの山越え。林道で道に迷って茶畑の中を迷子になったり、Googleマップで示された道なき道の道が本当に藪で覆い隠されてなくなってしまって引き返したりして大変だった。

あと実際に歩いてみるとわかるのだが、国道1号は徒歩で大阪まで行くことを想定して引かれていない。途中休憩できるベンチがなさすぎる。車優先で横断歩道が省略されて歩道橋になっている。突然歩行者進入禁止の車専用道路になったりする。歩きづらい!

 

総括

意外と疲れない

もちろん疲れはするが意外と思っていたほどは疲れない。大阪到着時点で全然まだまだ歩けるなと思った。大学1~3年の春休みだったらそのまま延長して九州まで歩いていたと思う。若いって素晴らしい。

あとお腹は意外と減らない。

 

血マメができるが歩き始めれば痛くない

見たことないくらいデカい胼胝(タコ)や血マメができて痛い。目安としてあぐらはかけなくなる。が、歩き始めれば不思議と気にならなくなる。

 

東京も大阪も地続きだった

一番の気づきといえば気づき。普段は箱に乗って移動してしまうので何も感じられないが、あの何もない畦道や林道と、東京や大阪が地続きなことを実感した。

 

考える時間がたくさんある

普段車やら自転車やら鉄道やら、歩くスピードより遥かに速い乗り物に乗って生活しているので、歩いていると入ってくる景色がスローになって色々な情報が目に入ってくる。人生などについて考える時間もたっぷり取れる。ラジオもたくさん聴ける。

歩いているとさまざまな欲望や原始的欲求と対峙することになる。疲れた。足が痛い。座りたい。休みたい。お腹すいた。何か食べたい。歩きづらい。もっと速く移動したい。もっと楽に移動したい。そういった欲望を固めたのが、ものやサービスであり、それらを集めたのが街で、度を越してくると都市になってくる。都市とは人の欲望の結晶。人が集まって欲望の総量が大きくなるから、それに呼応する形で街や都市が構築されていくのだ。道路脇に並ぶコンビニ、ドンキ、ドラッグストア、マック、快活、モノレール、そして舗装された道路やガードレールさえも、全てが何らかの欲望の結晶に見えてくると、欲望の中を歩いているような感覚になってくる。この感覚は歩いて東京か大阪を脱出しないと得られないと思う。東京・大阪は本当に大きな都市だ。

 

新幹線、アホ

帰りは新幹線で一気に帰ってきた。新幹線はもうアホ。アホな乗り物。速すぎる。感動するかと思っていたが、感動する暇すらなく東京に戻ってきた。歩いている途中、何回も新幹線にものすごい速さで抜かされていたので、新幹線に乗るときは過去イチでワクワクした。東京大阪間を歩いた者にしか味わえない新幹線のありがたみに感謝してこれからも利用させていただきます。

 

あって良かったもの

ノイズキャンセリングワイヤレスイヤホン

歩いていて音楽やラジオを聴くときに絶対に必要。長時間つけるから耳が痛くならないようにとオープン型も持っていったが、もっぱらノイキャンのついたAirPods Proのみを使っていた。ほとんどの区間で交通量が多いので車の音がうるさく、ノイキャンがついてないと音が聴こえない。そのためノイズキャンセリング機能のついたカナル型のワイヤレスイヤホンがあると快適。

 

チャリ用の水筒

毎回ペットボトルを買うのはもったいないので水筒を持っていき、給水できるところでは水筒に給水していた。チャリ買うときに買ったプラスチック製の握るとブシャーって水が出てくる水筒が便利だった。サイクリングショップとかに売っている。握るだけでいいので片手で水分補給できるし、口をつけないので基本的に洗わなくて済む。

 

耳栓

ネカフェ宿泊で休息するためには耳栓が絶対に必要。絶対に必要。ほぼ100%となりのブースのおじさんが夜うるさい。いびき、身体ボリボリ。

 

日焼け止め

屋外に10時間くらいいることになるので塗っておいた方が良いだろう。

 

口笛のスキル

山道や林道を歩く際のクマよけに有用。また、道にたむろしている野生のサルを追い払うのにも使えた。無人地帯を歩くときに口笛吹きながら歩くと楽しい。

 

もうひとりの自分

セルフ議論の際に必要。

 

中高でバスケ部だった経験

バスケや球技を含む運動全般が得意ではなかったが中高ではバスケ部に所属しており、レギュラーでもないのにかなり走らされた。ここで得られた基礎体力と健脚、体育会系思想、そして素敵な仲間は宝物だ。おかげさまで東京大阪間を歩いても私の足はびくともしなかった。また、16日間を健康で歩き続けることができた。この身体は間違いなく中高のバスケ部で鍛えられたものであり、運動部に入っていて良かったと思った。何をやるにもまず体力。バスケ部じゃなくて鉄道研究部に入ってブヒブヒ言っていたらこの旅行というか移動は実現し得なかっただろう。うちの高校に鉄道研究部がなくて助かった。