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問1
(a) の時、 を求めよ。
定義式:
を代入:
について 2回微分 します。
1回目の微分: 2回目の微分:
これらを元の式に合わせます。
(b) 母関数を微分して、漸化式を求めよ。
母関数(Generating Function)の式 (2) の両辺を で偏微分し、係数を比較することで の関係式(漸化式)を導きます。
与えられた母関数:
ステップ1:両辺を で微分する
左辺の微分:
右辺の微分:
これらを等号で結びます:
ステップ2:式を整理して母関数の形を作り出す
両辺に を掛け、左辺に元の母関数(式(2))を代入します。
ステップ3:両辺の の係数を比較する
【左辺】 の の係数:
【右辺】 の の係数:
ステップ4:係数を等号で結び、整理する
と の項を整理すると:
よって:
問2
目標: 式(5)を変形して、 (つまり )に関する微分方程式 の形にする。
ステップ1:準備(式を整理する)
まず、問題文の指定(6)(7)により、以下のようになります。
これらを式(5)に代入すると、以下の式が得られます。
ステップ2: と の関係式を作る
式(3)から、 は を用いて次のように表されます。
ステップ3: と を計算する
【1階微分 の計算】 積の微分公式 を使います。 ここで を利用します。
【2階微分 の計算】 式(C)をもう一度微分し、整理します。
ステップ4:元の微分方程式(A)に代入して整理
式(A) に代入し、全体を 倍して整理します。
1. の係数:
2. の係数:
共通因子 を消去後の係数は:
3. の係数:
定数項と分数項を合わせた最終的な係数は:
以上の項をすべてまとめると、求める2階線形微分方程式は以下のようになります。
問3
目標: 式(8)(ラプラス方程式)に を代入し、式(10)を利用して を消去し、 だけの式にする。
ステップ1:偏微分の計算
変数分離の仮定 を式(8)に代入します。
- に関する項(第1項): は定数扱い。
- 角度に関する項(第2項の中括弧内): は定数扱い。
ステップ2:方程式に代入し、式(10)を利用する
式(8) に、式(10)を の形で代入します。
ステップ3:変数 と を消去する
共通因数 を消去し、 の項を移行して整理します。
これが、球面調和関数 が満たす微分方程式です。
問4
(a) 次の式が成り立つことを示せ。
この積分は、 と が「等しい場合」と「異なる場合」で結果が変わります。それを場合分けして計算します。
1. の場合
指数部分が となります。 なので、積分は単なる定数の積分になります。
これは、右辺の において (クロネッカーのデルタの定義)とした値と一致します。
2. の場合
と置きます( は ではない整数)。 指数関数の積分公式 を使います。
代入して計算します。
ここで、オイラーの公式 を思い出しましょう。 は整数なので、
よって、
結論:
以上より、
のとき のとき
となるため、クロネッカーのデルタ を用いて次のように書けます。
(証明終了)
(b) 式(13)が成り立つことを示すとともに、比例定数 を求めよ。
式(13)の左辺を計算して、右辺の形になることを確認し、係数 を特定します。 計算の方針は、変数分離です。積分を の部分と の部分に分けます。
準備: まず、被積分関数である を具体的に書きます。 係数部分(ルートの部分全体と )を と書くことにします。
これらを掛け合わせると:
これを式(13)の左辺に代入し、 と の積分に分けます。
手順1:① の積分
これは問題(a)の結果そのものです。 を 、 を に置き換えて考えます。
この があるおかげで、 の場合は全体が になります。 よって、以降の計算では と見なして 進めてOKです。
手順2:② の積分
積分変数を置換します。
と置くと、
積分範囲は のとき、 となります。 マイナス符号を使って積分範囲を に戻すと、積分部分は以下のようになります。
(※ここで手順1の結果より としました) 係数 を積分の外に出すと、残る積分はルジャンドル陪多項式の直交関係式(12)そのものです!
手順3:すべてを掛け合わせる
ここまでの結果を統合します。
ここで、 のとき( が になるとき)の係数部分 を具体的に計算してみます。 定義式(11)より
なので、これを2乗すると、
なので、
これを「全体」の式に戻します。
約分祭りをします。
と分母の が消える。 分子の と分母の が消える。 階乗部分 と逆数が消える。 すべてがきれいに消えて、 だけが残ります。
結論:
問題の式(13)と比較すると、
となるため、求める比例定数は
となります。(これは球面調和関数が「規格化」されていることを意味します)