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法政大 理工学部創生科学科で学ぶことについて

まず結論ですが、大まかにいって

  • (数学)微積分学・線形代数(行列の話)・解析学(極限の話)・統計学
  • (物理)初等力学・物理学実験
  • (その他)データ処理・プログラミング・科学技術社会論・第二外国語

あたりが必修です。

そのうえで

  • (数学系)数理学・幾何学・微分方程式・複素関数論(虚数の話)・機械学習(AI)など
  • (物理系)ナントカ力学シリーズ・天文学・電気回路・ロボット・相対論・量子論など
  • (人文・融合系)言語学・経済学・社会学・心理学・文化論など

の専門的な授業が取れます。

つまり、まとめると

  • どこの理系学部でもやるような数学・物理は必ず
  • 物理学実験やプログラミングも必ず
  • 第二外国語も必ず(理系では異例)
  • それ以外に選択必修として、結構広い範囲からいろいろと

学ぶことができる学科というわけです。

ガチガチに物理とか数学を学びたかったら、そういう時間割にすることもできるし、やっぱ私は人文科学系の方が好きだなと思ったら、必修以外は全部文系の授業にすることもできます。

ただ選択必修という制度があるので、完全に理系/文系の授業だけの時間割になることはないです(それが創生のいいところ)。どういう授業の取り方をするにしても、上に書いてあるいろいろな分野の中から、自分の興味に近いいくつかは学んで卒業することになります。

また、理系としては珍しく第二外国語が必修になっているのと、文系の教員がいるので、文系の内容で卒論を書いて<理工学>の学士を得る(=卒業する)こともできます。そういう意味でイロモノ学科といえます。

私はこの学科への満足度が高いです。私が創生を選んだ動機としては、

  • 天文学がやってみたい
  • その他にもいろいろ興味ある
  • 競争率が低かった

だったのですが、結果的にここに進んで本当に良い学びができたと感じています。私はこの学科のコンセプトや教育方針にベストマッチだったのでよかったです。

大学に入ってから、言語学とかにも興味が出てきたんですが、創生には言語学の授業もあったし、PBLという実際にプチ研究してみようぜ的な授業で言語学を扱ったりできたので、よかったと思います。

 

この学科におすすめな人とおすすめできない人をまとめますと

おすすめ あまりすすめられない
  • 興味の幅が広い人
    • 理科全般に興味ある、ものづくりに興味ある、人文科学にも興味はある、こういう人には最適な学科です
  • 理系と文系どっちにしようか迷ってる人
    • 大学でいろいろ授業取ってみて考えられます
    • 人文科学系の卒業研究もできます
  • 何がやりたいかわからない人
    • いろいろやるうちに見つかるかも
  • 理系卒になりたい人
    • 文系のことをやって理系卒の肩書きが得られるので、考えようによってはお得かも
    • 理科と数学の教員免許を両方取ることができるようです。珍しいらしい。
  • すでにやりたい勉強がはっきり決まってる人
    • より専門性を磨けるところに行った方がいいかも
    • 創生はどちらかというと専門性より学際性重視の学科です*
    • ただ、そういう人にとっても価値ある学びはあると思います*
  • 文系の勉強なんか絶対やりたくない人
    • 文系(に近い)授業も必修あります
    • 第二外国語も必修
  • 化学・生物がやりたい人
    • 化学・生物の授業は(ほぼ)ありません
    • 法政であれば生命科学部

*専門性の高いことができないわけではありませんが、特定の分野だけ切り取ってみたときには他のより領域特化の他大学や他学科などと比べて専門性は低くなると思います。例えば言語学に興味があるという場合、言語学の専門授業は創生にもいくつかあるわけですが、言語学からより細分化された意味論とか語用論とか文法論とかそういった分野の専門授業が全て存在するわけではないので、当然ながら文学部で言語学を専攻している人たちよりは専門性が低くなってしまうと思います。

創生はどちらかというと専門性よりは学際性を強みにしていこうという学科なので、そういう方向で捉えるのがいいでしょう。言語学であれば数学やプログラミングを学ぶことで数理的なアプローチを取ることができるようになりますし、他にも掛け算の仕方はいっぱいあります。これが「学際的アプローチ」です。

学際的・学際性というのは、「複数の学問分野にまたがって研究や活動を行うこと」で、まさに創生のコンセプトです。いろいろな視点を持っていることはとても大事なことです。どう大事なのかというと、割とどんな話でも「あ、そういえば授業でこれやったわ」みたいな感じで、ある程度は理解できるようになります。また、それは自身の頭の中を相対化して、一つのものに対して別の客観的な見方ができるようになることでもあると思います。視野が広くなって、より広い世界を見られるようになります。

そういった学びができることは、すでにやりたいことがある程度決まっている人にとっても非常に価値のあることです。それに学部レベルの専門性や卒業研究なんてたかが知れてるので創生は専門性が低いんじゃないかみたいな心配は無用。本人のやる気次第です。ただもうやりたいことが明確に決まっていて変わる/変えるつもりがないのであれば、創生でできることとミスマッチが生じる可能性が高いので、そういう人は別の環境のほうがいいでしょうね。

 

学科内の雰囲気ですが、落ち着いています。理系学科にしては女子が比較的多いようです。3割強くらいが女子だと思います。オタク男子が多いかつての工学部みたいな陰気な感じはないですが、かといって文系の人たちよりはウェイウェイしていない中間的な雰囲気。小金井キャンパス全体でそんな感じです。文系キャンパス(市ヶ谷)に行くとみんな人生楽しそうでギャップを感じます。

 

卒業後の進路ですが、大体の人は就職します。体感で2~3割くらいの人が大学院(内部)に進学する感じです。研究室によって偏りがありほとんどの人が院まで行ってる研究室もあります。研究室は3年秋(事実上は、3年春のPBL決定のタイミング)に成績順で希望のところに配属されます。

私は外部(他大学)への院進を目指していますが仲間はいません。ただ学科内に外部院進学の人もいるにはいるようです。他大学の院に行きたい理由ですが、法政で希望の研究室に落ちてしまい、せっかく院進するなら自分が本当にやりたいことができる環境に行きたいと思ったことと、あとは小金井キャンパスとその図書館の規模が小さくて不満なことです。とはいえ学部をこの創生科学科で学べたことはとてもいい経験だったと思っています。法政は大好きです。

大学院に内部進学する場合は、3年生時点で成績上位50%以上であれば推薦入試で、面接だけで進学できます。それ以下の場合はペーパー試験を受けることになりますがそんなに難しくはないという噂。就活についてはやってないので知りませんが理系だし困ることはないはずです(適当)。学校のキャリアセンターからひっきりなしに説明会とかのメールが来るのでサポートも手厚いと思います。詳しくは公式サイトを見てください。

この記事は大好きな法政大学の布教のために書きました。みなさまもご検討くださいね

 

参考リンク集

大学公式サイト(理工学部)

どこの学科にどんな授業があるのか確認できます。

ここに並んでる授業はそれぞれの学科が主催する「専門科目」の授業ですが、多くは他学科からでも取れます。私の3年生の時の時間割はほとんど他学科の授業でした。機械工学科の航空機工学とか自動車工学の授業を取っていました。

「専門的な内容」は、これらの授業の中で取り扱います。

www.hosei.ac.jp

 

「教養科目」というのもあります。教養科目というのは学部やキャンパス共通の好きに取れる授業のことです。いろんなトピックの授業があります。こちらは専門的なことはあまりやらないので気楽に聴ける感じです。

www.hosei.ac.jp

 

学科公式サイト

この学科公式サイトがいまいちだったのでこの記事を書こうと思ったのですが、この記事を書き上げた翌日にタイムリーにリニューアルされ、だいぶわかりやすくなりました。学生インタビューや教員のコメントなども載っていていい感じです。

a-science.ws.hosei.ac.jp

 

理工学部創生科学科 設置の趣旨を記載した書類

ちょっと古い資料ですが、公式サイトよりいろいろと説明されているので、活字に抵抗がなければこっちの方がわかりやすいかも。学科の趣旨とかやることとかいろいろ書いてあります。

https://www.hosei.ac.jp/documents/gaiyo/torikumi/kaikaku/kyoka/kyogaku11_sousei01.pdf

 

法政大学のいいところ

昔書いた記事です。

hitoban.hatenablog.jp