3年生に進級してから、ほぼ毎日のように「就活」という単語を見聞きするようになった。毎日のように就活関連のメールやダイレクトメッセージが届くので、就活ビジネスって儲かるんだな〜という感じ。
中でも一件、これは前からお誘いを受けていた就活イベントがあったので、まぁ下見は大事かなと思って参加した。
就活イベントでは就活を頑張る同年代の学生と、参加企業の人事の人と話すことができる。大体このようなイベントに参加すると、刺激を受けて就活へのやる気が高まるらしいのだが、私はむしろ院進へのやる気が高まってしまった。
なぜなら、他の大学生が私と比較してかなり勉学に対して関心がないらしいということが判明したからである。
彼らは楽だからなるべくオンライン授業をとるようにしているうえに、取りたい授業がなくて困っているらしい。グループ会話のアイスブレイクの時間で、「取りたい授業ないですよね〜」みたいな投げかけをされて、周りの学生が「うんうん」と同意するなか、取りたい授業が多くて兼ね合い的にどれを取ろうか迷っている私は「ハハハ...」みたいな愛想笑いを返すことしかできなかった。「必修授業が多くて忙しい」「私より時間割埋まってる人いないと思う」と豪語していた女の子の時間割が、私が(これで標準的くらいかな)くらいに思っていた自分の春学期の時間割(仮)とほとんど変わらないコマ数だったのも、そう考える理由の一つになった。偏見だが、授業もどうせ後ろの席に座って内職でもしているのだろう。
かくして、図らずも私が他と比較すれば熱心な部類に入る学生であることが判明し、私は大学院への思いを強くしたのであった。
それに関連して、私は自分の大学や学科に対しても強い思いを持っている。これまた聞くところによると、多くの学生は自分の大学や学科に対して不満を持っていることが多いらしい。課題が多いとか厳しい先生に対してヘイトを持っている学生も多くいるようだ。ある授業の中で、自学科についてグループディスカッションして魅力を挙げるというタスクが与えられたとき、他のグループが先生や学校に対して不満ばかり垂れていたのが印象的であった。まぁ不満の一つや二つくらいは誰にでもあると思うのだが、そんなに不満なら大学をやめればいいじゃないかと思ってしまった。
先生だってヒマではないなかで、やる気のあるとは言えない学生に対してあえて厳しい課題に取り組ませようとすることは、先生の優しさの表れではないかと思う。そういった表面的な利得だけを見て、ナントカ教授がウザいだとか曰うのは甚だ幼稚だと思う。不満タラタラな学生とは対照的に、私は私にとって非常に理想的に構成された弊学科のカリキュラムに感嘆し、その教育理念に完全に賛同し、非常に優秀な先生方が無能な私に対して教育を施してくれることに感謝し、日々通学しているところである。私が持っている唯一にして最大の弊学への不満、図書館について彼らが何かしら言及してくれれば見直したのだが、どうやらそういった話は出てきていないようだった。そもそも図書館にすら行ったことがない人種かもしれない。識っていなければ認識できないのである。
かくして、図らずも私が他と比較すれば熱心な部類に入る学生であることが判明し、私は大学院への思いを強くしたのであった。