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経済を回す旅(1日目)

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今日は東京から新幹線と特急を乗り継いで、城崎温泉まで行きます。それ以降は現地で考えることにします。

今回の私はブルジョアなので、前回のようにお金を惜しむことはしません。とにかく金を使って、地方の地域経済をグルグルと回していきます。

今回の旅程は乗車券の通り、

乗車券の画像

クネクネ経路

東海道線で京都、山陰線で鳥取を経由して伯耆大山から伯備線に入り、備中神代から芸備線で備後落合、木次線宍道出雲市からサンライズで一気に上京するという流れです。なお、ブルジョアなのに学割が効いているじゃないかという苦情は一切受け付けません。

てっきり乗車券だけで往復4万円くらいかかるものだと思っていたので、安くて拍子抜けしました。(学割で2割引になっているというのもありますが)ちょくちょく途中下車をするようなら、青春18きっぷなどの制限付き周遊きっぷよりも長距離の普通乗車券のほうがむしろいいのかもしれませんね。

 

新幹線:こだま701号(東京633→名古屋906)

今日の私はブルジョアなので、城崎温泉まで新幹線と特急を使います。もちろんすべてグリーン車です。グランクラスがあればそっちにしたのですが、西の新幹線にはグランクラスはないので、仕方なくグリーン車で妥協してやることにします。

さらにNewDaysで食べたいものを惜しみなく購入しました。あまりに普段食べ物を購入しなさすぎて、何を買ってもいいという状況では何を買ったらいいのかわかりませんでした。とりあえずおにぎりとお茶と、フェットチーネグミ贅沢レモン味を購入しました。惜しみなく購入してこれなので、私が普段いかにつつましい生活を送っているかがよくわかると思います。

グリーン車の座席

普通車の乗客は俺の荷物以下だ

グリーン車の座席1席に鎮座する私の荷物。普通車の乗客は、この荷物たちより格下の座席に座っているというわけです。

グリーン車車内

ガラガラ

東京発車時点ではグリーン車の乗客は私ひとりのようでした。一両あたりのグリーン車の乗客は片手で数える程度で、自由席も乗車率は6割といったところでしょうか。上質な椅子に腰かけ、追い抜いていく東海道線普通列車の一般市民をリクライニングフル倒しで見下していきます。なんていい気分なんでしょう。

久しぶりの東海道新幹線です。自由席のデッキで外を見ていた小学生の夏休み、車内探検をしていたときにグリーン車の部分だけは牛歩で歩いていたのを思い出します。照明の色が柔らかく、座席が厚手で読書灯がついていて、とても羨ましかったのを覚えています。そのグリーン車に今、悠々と腰かけ、おもむろにパソコンを取り出し作業をするなんて、想像もしなかったことです。

普段は鈍行ばっかり乗っているので、特急に乗れるというだけでもワクワクするのですが、それが今回は新幹線で、しかもグリーン車なので、その感情の高まりもひとしおです。

新幹線:のぞみ11号(名古屋910→京都944)

こののぞみは東京発ののぞみです。これに最初から乗っていれば、東京をもっと遅く出ることができていました。なぜわざわざこだまで名古屋まで行ったのか、それは同じ料金なら長い時間グリーン車に乗りたいからです。どうやらブルジョアではないほうの血が騒いでしまったようですね。

グリーンとグリーンの乗換が気分いいです。のぞみのグリーン車にはアテンダントさんが乗務しており、着席するとおしぼりをもらえました。これいいね。

車内でプログラム書いてる俺カッケー

車内でこのブログのテーマ開発の作業をしました。岐阜羽島をすぎてしばらくするともう外は真っ白です。南下しているのに、北上しているような変な気分になります。

特急:はしだて3号(京都1025→福知山1145)

京都からははしだてで福知山を目指します。

京都駅31番ホームの画像

上野駅みたい

京都駅31番ホームは、行き止まり式のホームになっていて、上野駅の13番線を思い出しました。側線に普通電車が止まっているのも13番線そっくりです。

287系はしだてグリーン車は半室グリーンになっていました。入室時には私ひとりしかおらず、まさか半室グリーン独占…?と思っていたらもう一人の乗客がやってきてしまいました。

こちらのグリーンは新幹線のグリーンよりよかったです。テーブルが小さいのがアレですが、フカフカヘッドレスト・ゆったりしたシート幅・大きな窓で、非常に快適です。コンセントもありましたが、電圧が低いようでちっとも充電されませんでした。

窓デカ。

超広角の写真だと窓の大きさが分かりやすいと思います。(本当はきれいな保津峡あたりを写したかった)

特急:こうのとり5号(福知山1147→城崎温泉1251)

福知山で乗り換えです。福知山は北近畿ビッグXネットワークの中心駅で、特急相互の乗り継ぎがスムーズに行えるようなダイヤ設計になっています。それぞれの特急が、同じホームで連絡します。

はしだてと違い、半室グリーンには何人か乗客がいました。

柿の葉寿司の画像

柿の葉寿司

車内では京都駅で買っておいた柿の葉寿司をいただいて、昼食としました。

あっという間に城崎温泉に到着。本当は城崎温泉でレンタサイクルを借りて玄武洞を観に行こうと思っていたのですが、外が吹雪いていたため中止にしました。温泉街を少し散策して、城崎温泉の外湯の一つ、地蔵湯でひと風呂いただきました。

風呂は内湯のみで、中央半円状に伸びたデカい浴槽をシャワーが取り囲んでいる関西スタイル。温泉は温泉ですが、タイル張りで温泉感がなく、加水循環塩素消毒で漂う公衆浴場感。まぁ公衆浴場なんだけど。下呂温泉の外湯もこんな感じだったので、有名温泉地の外湯はみんなこんな感じなのかもしれません。今度から有名温泉地の外湯には期待しないことにします。

並木の画像

並木目当てで冬に来てはいけない

天気はコロコロ変わり、雪は降ったり止んだり。城崎温泉といえば柳並木ですが、葉がないので随分寂しい絵になってしまいました。

温泉街の人気はまばらで、休業中の看板も散見されました。商店は普通に営業しているところが多かったかな。

今はカニのシーズンなので、書き入れ時だろうに大変気の毒です。

浜坂までたどり着けば翌日が少し楽なので、今日中に浜坂まで行くことにして、浜坂で宿を取ることにしました。

普通:香住行・浜坂行(城崎1412→香住1441/1537→浜坂1601)

浜坂までは一本後の汽車が直通でしたが、せっかくなので香住を散歩してみようと思い途中止まりの香住行に乗車しました。車両はキハ58で、乗車した瞬間から独特の臭いがします。

香住では街を散策しました。香住の街は漁港を中心に発展していて、海岸を背にすると山に囲まれています。小中高と学校があり、ちょうど学校終わりの子供たちが大量に下校する様子が見られました。木造家屋の多い街並みが結構好きです。

前回ここを通ったときは夜で暗くて余部鉄橋が見られなかったのですが、今回は見ることができました。時間には余裕があったので餘部駅で下車したかったですが、吹雪いていたのでやめました。

浜坂駅前の画像

浜坂駅

浜坂駅前。前回来たときは大幅遅延で真夜中で、照明も全くついておらず、夜間無人駅なのでとにかく不気味でした。

浜坂からは宿まで40分の徒歩です。

泊:七釜温泉 安楽荘

宿は「七釜温泉 安楽荘」さん。はじめての旅館、はじめてのコタツ。今日のお客は私ひとりの様子です。

外観

玄関(ひどい手ブレ)

中は田舎のおばあちゃん家の匂いがします。田舎におばあちゃん居ないけど。

お菓子と急須が置いてありました。このお菓子は「栃餅」というらしいです。これがお茶といちばん合う。さまぁ~ずさんと太ジ―パンくらい合う。和菓子はそんなに好きではありませんが、これは美味しかったです。

大浴場の画像

大浴場

食事前にお風呂をいただきました。源泉かけ流しとのことです。これがめちゃくちゃいい湯でした。有名温泉地よりも、ちょっと辺鄙な温泉地の方が、かけ流し率が高くて満足度が高いような気がします。私はここに来るまで、七釜温泉なんて全く知りませんでした。温泉地というものの、観光客の姿は全く見当たりません。

ちょっと行ったところに「湯村温泉」という、また別の温泉もあるらしく、こちらも源泉かけ流しが自慢とのことです。塩素消毒が嫌いなのでかけ流しは最高。ここら辺は外湯もかけ流しで、なんと露天までついているらしい。やばいね。また近くに来た時にはぜひ足を伸ばしたいです。いや近くに来なくても、このために足を伸ばしてここで温泉療養したいくらい。

夕食の画像

まさかこんなに豪華だと思ってなかった

夕食は食べきれないほど豪華なものでした。コタツの上に所狭しと並べられるご飯。これでも十分すぎるくらいにご馳走ですが、これ以上のプランもあるらしく、これ以上にしたら一体何が出てくるのか気になります。全部美味しかったですが、特にカニと甘エビは今まで食べた中で一番美味しかったです。ホント思わず声出るくらいめっちゃくちゃ美味かった。2時間かけてやっと完食しました。

これからも末永く頑張ってほしいです。

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