ひとばん寝かせたカレーはとてもおいしい

Twitterに載っけられない長文置き場

JR西日本どこでもきっぷの旅(3日目)

寝坊しました…

起きたら11時でした。シャッターを閉めると光が全く入ってこなくて真っ暗なので、ぐっすり寝てしまいました。

ネカフェと同じで音ダメなのでバイブアラームを設定していましたが、そんなの気づくはずもありません。

「朝になれば物音騒がしくなって起きるだろ」という読みもハズレ。めちゃくちゃ静かでした。

ということで計画丸つぶれです。本当は九頭竜湖に行こうと思っていたのですが、時間の関係で無理だと分かったので、北陸新幹線上越妙高まで往復することにしました。

はくたか562号(金沢1157→富山1219)

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正直北陸新幹線のE7,W7ってあんまりカッコよくないと思う。
なんかカラーリングが台湾とか中国のほうの高速列車みたい。

富山で降りました。無印良品のキャラメルポップコーンが食べたかったからです。

おいしかった。

(写真忘れた)

無印良品のキャラメルポップコーンは、全国の無印良品でお買い求めいただけます。

はくたか564(富山1319→上越妙高1400)

上越妙高まできました。

上越妙高駅前

上越妙高駅

上越妙高は降りたことはなかったんですが、なかなかいいですね。東横インスーパーホテルアパホテルもある。

この3つが全部満室になることは近くで大きな祭りでもない限りはないでしょう。

とりあえず上越妙高まで行けば宿には困らないってことだね。

それに魚民と大戸屋もあるのでとりあえずご飯にも困ることはなさそう。

駅前ではないけど5分くらい歩けばローソンもある。奥津軽いまべつには見習ってほしいな。

駅に入ってたご飯屋さんでタレカツ丼を食べました。

 


カツは肉じゃなくて白身魚でした。どっちでもいいか。上越妙高エキナカは意外に文化的で、

構内にストリートピアノがあります。誰もいなかったので何曲か弾いてピアニーしてきました。最近(といっても数日だけど)弾いてないので所々弾けなくなってました。

Sincelyを弾いたのですがちょうど今日金ローでヴァイオレットエヴァーガーデンの放送があったみたいですね。

はくたか563(上越妙高1416→金沢1519)

 

新幹線の車内から海が見える

北陸新幹線糸魚川あたりは車内から海が見えるんですね。新幹線の車内から海が見えるのは結構衝撃でした。

サンダーバード36号(金沢1629→新大阪1916)

なぜか知らんけどめちゃくちゃ混んでる。指定席も満席でした。

新大阪でたこ焼きを購入。新大阪駅の中は当然っちゃ当然だけどすごく飲食店が充実していて、おいしそうな食べ物屋さんがたくさんありました。

今度は大阪そのものを目当てにして大阪に来たいです。あと本場の漫才も見てみたい。

結構全国に行っているのに、肝心の大阪は今のところ通過したことしかないの、おかしいな。

みずほ615号(新大阪1955→小倉2206)

最後の乗車です。速達便みずほ。

N700にも、まだ車内に公衆電話があります。

もう使えないけど

新幹線の車内に公衆電話がある時代も、そろそろ終わろうとしています。

 

車内でたこ焼きを食べる。

うまい。ただひたすらに。

 

普通:門司港行(小倉2226→門司港2240)

 

誰も乗っていない



門司港駅はレトロな雰囲気が残っていて、いい感じです。門司港駅の写真はむかし小学館の図鑑Neoで見たことがあります。15年の時を経て、リアルで見ることができました。

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レトロな感じが残されている

門司港駅舎に関してはレトロな感じというより、単純に文化財として価値が高い歴史のある建物になっています。

改札口のなんでそこに置くの?という場所に金魚がいました。

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改札口にいた金魚くん

この金魚くん、全然元気がなくてちょっといたたまれなくなった。

 

さて、いまから東京に帰ります。これから乗るのは東京九州フェリー(新門司→横須賀)です。

 

tqf.co.jp

新門司を2355に出港して、横須賀に翌日2045に着きます。チェックイン時刻は出航の1時間前なので結構ギリギリです。

さて、門司港に着いたわけですが、周りを見渡してもそれらしい建物もないし、船も泊まっていません。

あれ?おかしいぞ?

ここで私、ある重大なことに気が付きます。

東京九州フェリー(新門司→横須賀

新門司→横須賀

新門司

そうです。門司ではなく新門司なのです。

まぁ歩いて20分くらいやろ!と思って新門司までのルートを調べると

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これが出てきました。10.7km。歩いて2時間13分。

流石に絶望です。現在時刻2250。チェックイン時刻2255。旅の思い出が走馬灯のように駆け巡ります。

30秒絶望したのち、一本電話を入れると、遅くとも2330までには来てくれとのこと。

ちくしょう。、タクシーなんか使いたくないけど。今回ばかりは仕方ありません。

道を偶然通りかかってくれたタクシーを捕まえました。タクシーの呼び方すら分からなかったのでマジで助かった。手を上げることは知ってました。

タクシーの運転手さん曰く、門司港は昭和30年くらいから廃れてしまって、今は旅客も貨物もほとんどやっていないそう。形だけ港を残して、レトロな雰囲気を観光資源にしている感じらしい。

昔は門司には国鉄の運輸区があったり日本銀行の支店があったりと賑わったらしいけど、今はそういうのはみんな小倉に行ってしまったということです。

じゃあ新門司はというと、工業団地があってちょっと船も出てるらしいけど、やはりあまり栄えているわけでもないようで、今回の新門司ー横須賀便の就航は地元でも結構ニュースになったそう。

という話を聞きながら(聞き取りづらくて日本語リスニング試験になってた)15分タクシーをぶっ飛ばしていただいたおかげで、2315には新門司港に着けました。一安心です。

といったところで今日は終わり。本当に死ぬかと思った。

(正規運賃で32,790円分移動)

 

 

 

JR西日本どこでもきっぷの旅(2日目)

おはようございます。
広島の快活CLUBはナイトパックがないみたいでした。6時間パックでいこうと思っていましたが、1時間半くらい寝坊してしまったので9時間パックに変更しました。

寝坊が1時間半で済んだのが不幸中の幸いです。

みずほ603号(広島913→博多1014)



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さくらみずほの指定席は2×2で快適だと有名なのですが、自由席は普通なんだね。

明日も新大阪→小倉まで乗る予定なので、そのときにはさくらかみずほの指定席にしようと思います。

博多南線(博多1116→博多南1124)

300円で新幹線に乗れることでおなじみの博多南線。どんなもんか一度乗ってみたかった。

イメージとしては千代田線の北綾瀬支線みたいな。

車両は500系でしたが、かなりボロボロでした。

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外も中もボロボロ


こどもたちのヒーロー的な500系ですが、もういつ引退してもおかしくないね。

博多南駅前は何もありませんでした。

こだま852号(博多南1151→広島1354)

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揃いぶみ

この光景が見られるのもあとちょっとですね。わかりづらいですが奥にレールスターがいるので、山陽新幹線で走っている車両が全部写っています。

折り返しで500系でした。空いてて快適です。

 

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500系内装

 

500系は加速するときに日立っぽい音がするなーと思いました。

...調べてみたら東芝GTOらしいです。にわかバレちゃいました。

朝ご飯兼お昼ご飯のため、また広島で降ります。

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いっちゃん

広島に来たら毎回食べてるのがお好み焼きです。

もうめっっっっっっっっっっちゃくちゃ美味いからコレが。マジで。こんなに美味いもんがあっていいのか!!?ってくらい美味いから。

と思ってたのですが今日はなんか普通だな。そばの量がちょっと少なくないか?

キワのほうにしかソバが入ってないね。美味しいことに変わりはないんだけど。

修学旅行で広島行った時に、連れの子が広島お好み焼きをソバ抜きで注文しようとしてたのを思い出しました。

のぞみ34号(広島1442→新大阪1607)

修学旅行生がいました。16両編成まるまる貸切にしていました。

 

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修学旅行生を尻目に撮影

修学旅行生の刺さるような視線が痛いです。イテッ!イテテッ!!

生徒さんたちが写らないところで撮りました。

私らのときは貸し切りじゃなかったけどね。

学校で貸切るならグリーン車とか誰が乗るのかな。

1編成貸し切るんだから誰かが乗んないともったいないよね。

 

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N700∫

のぞみはN700S編成でした。

毎回思うんだけどこれSじゃなくて (インテグラル)だよね。積分してない?

そこそこ混んでました。仕事が入ったのでiPadで仕事しました。

 

サンダーバード35号(大阪→金沢1955)

しれっと新大阪から大阪へワープ。

 

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混みそうなので指定席とりました。待ち時間でホテル(?)もとりました。

車内では調べ物と、明日の予定を立てたりしていました。

 

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これ何がモチーフなの?

有名なアレ。すごいけど、何がモチーフなの?

金沢では寿司を食べようと思っていたのですが、20時前にはもうどこのお店も閉まっていました。

偶然開いてたお店に入って刺身定食を注文しました。

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おいしい寿司を食べたかったら、都市ではなくちょっと外れたところに行った方がいいですね。都市の食べ物はおいしいけど観光地価格なので。

都市からちょっと外れた個人経営のお寿司屋さんとかに行くと、低価格でおいしい寿司が食べられます。これは千歳で学びました。

金沢のホテルはカプセルホテルみたいな感じで1,517円でした。なんとサウナ付きの大浴場あり。すごい。しかもめちゃきれい。

 

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カプセルホテルというのかな

寝間着とタオルもあって助かりました。風呂入った後落ち着いて薬を塗りたくれる。アトピーなので風呂と保湿を1日サボると肌がとんでもないことになります。もう鏡を直視したくありませんでした。

メシもろくに食わない、風呂も毎日入らない、ただひたすら動くだけ。

日頃女の子と絡んでないとこんな限界旅行はじめるからよくないね。

昔「絶体絶命でんじゃらすじーさん」に不路仁入雷頭(ふろにはいらず)っていう風呂に入らないキャラクターいたの思い出した。多分ほとんどの人がわからないでしょう。

(正規運賃で32,910円分移動)

 

JR西日本どこでもきっぷの旅(1日目)

hitoban.hatenablog.jp

 

昨日は新宮の山奥に泊まりました。山奥ってほど山奥でもないか。

今日は新宮からスタートです。

アメニティがなかったので自前のタオルを使ったのですが、洗った後乾かすのを忘れてやや臭いです。

リュックの後ろに括り付けて乾かします。他の人に迷惑なのではよ乾いてくれ。

リュック背負ってても臭うので、多分他の人からしたら相当臭いはず。

臭いとオタクになってしまう。臭いのはダメだ。2階3列4番から学ばなければ。

 

さて、今回の旅行で使うのは「JR西日本どこでもきっぷ」です。このきっぷは3日間22,000円で、新幹線、特急を含めたJR西日本全線に乗り放題という、桃鉄でいうところの「新幹線周遊きっぷ」です。

www.jr-odekake.net

このリンク、期間終わったら切れてそう。

くろしお16号(新宮832→新大阪1250)

 

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オーシャンアロー編成のくろしお号が今回の旅の1番列車です。

 

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座席のポケットに津波発生時の対処法カードが入っているのが海沿いを走る特急らしいですね(こんなの初めて見た)

 

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f:id:fnwr:20211101103500j:plain紀勢本線は海の景色も綺麗ですが、山の景色も綺麗。

 

今回の旅はYouTuberのように最初は動画を回していたのですが、途中で諦めました。

まず私マルチタスクできないんだよね。動画撮りながら旅行すんのは普通に無理。

動画を撮っていると片手が常に塞がってしまうので思うように行動できません。

私は手にビニール袋やら上着やらを持っていることがあるので、その上から動画を回すには手が1本足りない。

ということなので、今回の旅行ではせめてブログ用の写真を充実させようと、静止画だけはこまめに撮るように心がけました。

 

スーパーはくと7号(新大阪1316→倉吉1621)

 

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倉吉駅で撮影

新大阪から何乗ろうかな〜と思っていたら、スーパーはくとを見つけました。今回の「どこでもきっぷ」は、智頭急行線もOK。これは乗るしかない。

自由席の一番前が空いていたので陣取りました。ここパノラマ席なのに自由席なんだ。

 

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普通こういう席ってグリーン席が多いけどね。

HOT7000系気動車のくせにかなりかっ飛ばします。特に智頭急行線内はなかなかすごかった。迫力ありました。もうちょっとすると新型になるらしいね。

3時間ずっと前方車窓を眺めていました。

 

とっとりライナー(倉吉1650→米子1744)

倉吉まで来てしまったのでなんとなく西に行くしかなくなってしまいました。とりあえず米子まで出ればなんとかなるだろスタイルで米子まで行きます。

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乗り継ぎ時間が1時間半ほどあったので駅チカのイオンを物色しながら夕飯を調達します。

見切り販売の海鮮丼とお茶395円。多分21時くらいになると半額とか7割引くらいになるのでしょうが、まだ18時代なのでせいぜい3割引といったところです。

米子はホテルがいっぱいあって泊まりやすそう。再訪したときには米子でゆっくりしたいものです。

 

やくも12号:岡山行(米子1924→岡山2136)

やくも全体でコロナの影響で本数が削減されているようで、乗りつごうと思っていたやくもが運休してて焦りました。

ギリギリ最終のやくもがまだあったのでそれに乗ります。それで乗り継ぎが1時間半もできたわけです。

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ぐったりはくも

381系もなんか新型になるとかならないとか。

最終のやくもで自由席が1両しかないので混むかもしれないと思って指定席にしてみたけど、あんまり混んでなかったみたい。指定席はガラガラでした。

 

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車内でさっき買った海鮮丼を食べます。食べ終わったら物理の本を読みました。

夜の電車は集中を奪うものが何もないので、いいですね。

 

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岡山駅にて

こだま873号(岡山2159→広島2303)

山陽新幹線のこだまはバラエティ豊富でいいですね。

今回は700系のレールスター編成でした。これが500系だったり700系だったりします。

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こだまレールスター

普通車も2×2列シートで快適です。

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レールスターの特徴である個室はこだま号では使えないらしいです。

広島では快活CLUBに泊まります。歩いて15分くらい。

広島はなんだかんだで毎年来ているような気がする。

 

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夜の広島、めちゃくちゃ綺麗でした。治安を心配していましたがそもそも人がいない。

平和な街です。

2日目に続く

(正規運賃で25,620円分移動)

イプシロンデルタろんぽう

ありがとう学祭

月末に学祭がありました。
ぼくはBOCCHIなので学祭に一緒に出る友達もいなければ遊ぶ友達もいません。
まぁそれは高校の時から変わっていないですがね。

ということで、学祭期間の休みを活かして物理の本を一冊携えて、遊学することにしました。

興味がある物好きな人がいれば、こちらを見てください。

hitoban.hatenablog.jp

ありがとう学祭。みんなお疲れ様!

 

実験レポート

ようやく基礎実験なる科目が始まりました。理系の登竜門的な。
噂には聞いていましたが結構キツいねやっぱり。

1回目は発泡スチロール級の落下時間と大豆の重さを測定して5000文字以上のレポートを書くということになっています。

文字数に関しては意外と何とかなるのですが内容が。統計処理なんか普通に数学なので、文章はもっともらしく書いてあるのに内容が合っているのかどうかは一切不明です。
レポート終わりに ※内容に関して責任を持ちません と書いて一切の責任を放棄したい。もちろん、実験のレポートなので内容にはきちんと責任を持たなければいけません。

1学期の統計処理の授業は課題出すだけで内容まで理解していなかったので、レポートを書きながら統計処理の内容を一つ一つ確かめていかなければならず、大変です。

何とかなるでしょう。いいえ、何とかするのです。

 

イプシロンデルタろんぽう

こうこうすうがくまでのきょくげんのていりはあいまいなものだったらしいです。

なんかわからないけど、たいおうできないばあいがあるらしい。

そこで、だいがくすうがくではかんすうのきょくげんをよりげんみつにていぎします。

それが、イプシロンデルタろんぽうです。

おおくのりけいだいがくせいがここでつまづくといわれているほど、むずかしいないようらしいです。

ただヨビノリさんのどうがをみれば、まぁいってることはなんとなくわかりますが、

ていぎをろんりきごうをつかってかくと、マジでいみふめいです。

ろんりきごうをつかってかいてみました。

イプシロンデルタろんぽう】

かんすうのきょくげんをいかのようにていぎする。

∀ε(0≺ε→∃δ(0<δ∧∀x((0<|x-a|∧|x-a|<δ)→|f(x)-b|<ε)))

これのよみかたはこうです。

にんいのせいのかずイプシロンにたいして、すべてのじっすうエックスにおいてエックスとエーのさがデルタみまんならばかんすうエフエックスとビーのごさがイプシロンみまんとなるようにあるせいのかずデルタがとれる

むりやろ。もう。

 

遊学してきた

遊学…故郷を離れ、よその土地や国へ行って勉学すること。(デジタル大辞泉

 

全日本吹奏楽コンクールにご縁があり、名古屋に行ってきました。

「ご縁があり」というと自分が出たみたいな感じに聴こえますが自分は観覧側です。

吹奏楽に関しては全国レベルなのでもはや甲乙はつけられないのですが、地域大会のそれとは明らかに演奏が違うのは素人が聴いてもわかりました。本当に素晴らしかったです。

さて、2日後からは学祭期間になって大学が休みになります。

じゃあその2日間はどうせリモート授業だし、そっちで受けてしまえばいいじゃないか。

ということで、名古屋に滞在しながら授業を受けながら勉強することにしました。

 

名古屋で格安で泊まれるホテルを探したら、シングル1泊2300円のホテルがあったので宿泊はそこにしました。

さすがに安いだけあって風呂トイレは共同です。どんなもんかと思って部屋に入ってみると、

 

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せまっ



独居房やん。

電気はデスクの上のLEDしかなく、陽がほぼ入ってこないので薄暗い部屋です。

まぁ安いので仕方ないんだけど。

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ロビー直結のレストラン(ビジホによくあるやつ)がフリースペースとして開放されているようだったので、そこで日本語検定の勉強をしました。

誰もいなかったので快適…かと思いきや、何かホテルの人が棚かなんかをトンカチでDIYしていました。

トンカチのクソデカ打音が響きます。ゴン!ゴン!カンカン!!ゴンッ!ゴンッ!

マジでうるさいです。

そんで意味わかんないんだけど私がこれ見よがしに勉強しているのに途中から私のほぼ隣でこれをやり始めました。

もう鼓膜破れるくらいうるさくて配慮のhの字もないからびっくりしました。それ今やることか?日中人いないんだから日中やればええやん。

あとで「お騒がせしました」と謝罪にきましたが、謝ればいいと思ってんのか!!?

よくいる謎の上から目線Googleレビュワーだったら間違いなく星1+長文レビューつきますよこれ。

まぁ安いから我慢します。2301円だったらホテル爆破してました。

 

月曜は1限(9:00〜)から授業です。図書館に行って受けようと思っていたのですが、名古屋の市立図書館の多くは月曜定休でした。

1個、近いところで中村図書館という図書館が開いているようだったのでそこに行きました。歩いて50分。ちなみに雨。

感染拡大防止のために長時間滞在しないでくれと張り紙があって、自習室はなんか使えなかったので、授業が終わったらとぼとぼ名古屋駅に戻りました。ちなみに雨。

昼は焼肉ライク👍にしました。実は昨晩はじめて焼肉ライクに入ったのですが、これは革命だと思いました。すごいよ。感動したのでまた来てしまいました。

 

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ひとり焼肉(うまい)

まず店が焼肉臭くないのが衝撃でした。強力な換気設備を完備しているのでしょう。最初に入るときは(うわー焼肉か、服臭くなるな、でも焼肉食いたいな、しょうがないか、後でリセッシュしよ)と思って入ったのですが、いい意味で裏切られました。

店が焼肉臭くないだけで、この後予定があるときでも「焼肉行くか!」となるので、すごく革命ですよね。

さらに焼肉、おいしい。焼肉ってたいがい複数人で食うので味なんか正直気にしたことなかったのですが、一人で食うと焼肉と向き合うことができます。

焼肉と向き合って焼肉を食う、当然だけどめちゃくちゃ美味い。ご飯に超合う。知ってた?焼肉ってご飯にめちゃくちゃ合うんですよ!!!!

肉も美味いしタレも美味い。タレはよくあるこってりな焼肉のタレ(リンゴとか入ってコクのあるやつ)に加えて、あっさりのタレもあって2種類のタレが楽しめます。タレは生しょうゆを使ってるらしくて美味い。我、非酸化醤油大好也。

あと名古屋だけかもしれませんが、みそのタレもあったのでタレは3種類ありました。すごくね。それから付け合わせのキムチとスープもおいしい。

そしてなんと言っても安い。580円から焼肉が食えて、ご飯大盛り無料なので満腹になれます。さらにランチタイムはご飯おかわり無料なので、580円で腹パンパンになって帰れます。

朝から何も飲まず食わずの身に、焼肉のうまみが染み渡っていきます。おいしい白ご飯が満腹ゲージをどんどん高め、飲み放題の生命の水によって身体のうるおいが取り戻されます。

おかわりしたご飯には贅沢に2種のタレをONして、掻き込む。満腹ゲージに斜線が入り、赤く点滅しながらオーバードライブをはじめます。

580円しか払ってないのに、食べ放題の後くらい満腹になれました。歩くのがキツいです。

こうして焼肉が世界を変えるんだね。

焼肉でおなかいっぱいの腹をさすりながら名古屋駅直結の高島屋に移動します。

 

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名駅高島屋はベンチ天国です。さらにWiFiも飛んでいる。ここで3,4限のオンライン授業を受けます。

このベンチに計5時間滞在。授業が終わったらベンチの場所を移動して仕事2時間。

19時半くらいになると、夕食を求めて徘徊が始まります。高島屋のレストランは高い(物理的にも価格的にも)ので、地面まで降りてきました。

色々検討して結局デニーズにしました。チーズハンバーグカレードリアで閉店の22時まで粘ります。

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デニーズを出たらその足で本日の窼(ねぐら)、ネットカフェに向かいます。

1番安いプランがナイトパック8時間1,180円。安くて治安大丈夫かと思ったらまさかのオープンチェア席。

椅子に腰掛けて夜を明かせということです。参った。しかもドリンクバーと受付の近くなので夜でもずーーっとうるさいです。

神経質な人なら寝られないレベル。いや神経質じゃない人でも寝られないよ。

椅子にはリクライニングなどは無いので腰と首をどうしたらいいかわかりません。幸い1番端の席だったので壁に寄りかかって寝ることで事なきを得ました(いや、事なきは得てない)

翌日はオンライン授業を受けながら新宮まで向かいます。松阪のモスバーガーまで1時間くらい歩いて出席点1点をゲットして帰りました。写真がないのでパスです。

松阪きてモスバーガーかよ、と私も思いました。だからちゃんと松阪の駅弁を買ったよ。元祖特選牛肉弁当1500円。高いな。中身は夜見ることにしましょう。

新宮には17時着。駅から5分のスーパーで食料調達しました。明日の朝ごはんのパンと、お茶と、どうせ駅弁じゃ物足りないと思われるのでお菓子1袋。計360円です。

 

新宮からはバスで宿に向かいます。バスがめちゃくちゃ昭和。燃費超悪そう。揺れるたびにガチャガチャいう。



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宿は「雲取温泉 高田グリーンランド」。

 

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めちゃくちゃひろい

合宿だったら10人ブチ込まれる部屋に私一人。昨日とは打って変わってスペースがあまりまくってる。

3000円代で露天温泉つきだったので予約したのですが、入湯税+往復バス賃合わせたら計5710円。アメニティなし。うせやろ。タオルも寝巻きもついてない。普通に新宮の適当なホテルに泊まったほうが安かったやん。失敗した。

お風呂はそこそこよかったです。淡い乳白色のお湯。共同浴場でもあるそうなので、流石に掛け流しではなかったけど。

ゲームコーナーには懐かしのゲームが並んでいました。スマートボールある!ぶっとびストライカーもあるwwwwww

 

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電源は入っていない


夜は松阪で買った特選牛肉弁当をいただきます。館内のレンジでチンしたら本当にチン!っていうレンジだった。いつのよ。

 

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た、高い...

いやーこれで1500円は😅どうやら日本一高い駅弁(だった?)らしいです。

蓋の裏にはこの弁当開発の苦労が書かれていました。冷えたら固くなってしまう肉をどのように柔らかいまま弁当で提供するか?高い松阪牛を弁当として適正価格で提供するにはどうしたらいいか?色々工夫がされているようです。

まぁ確かに肉は柔らかくて美味しかった(けど焼肉ライクと比べてしまうと…)

あと松阪牛の認定ラインが厳しくなってしまい、厳密にはこの肉は松阪牛ではないらしいです。でも美味しいからあんま関係ないね。

朝になると施設の全景が見えてきました。


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朝はバス代もったいないので2時間半かけて新宮駅まで歩いてやろうかと思いましたが、夜のバスは私一人しか乗っていなかったので、地域振興のためにもお金を落とすことにしました。

使うところは使う。ケチるところはケチる。

朝のバスも乗客は私1人でした。この調子じゃ数年中にバス自体が廃止になってしまいそうな感じ。

新宮駅から「どこでもきっぷ」の旅スタートです。

 

 

キーボード沼への一歩

春学期の成績

はじめての成績発表がありました。

しっかりフル単しましたよ。大学生としての責務を果たしました。

いやーよかった。

微積はテスト適当だし落としたかなと思ったらC-でギリ単位出てました(7月参照)

あとは物理がCだった以外は概ね優秀でした。

成績悪いと色々言い訳を思いつくんだけど結構満足してしまったのでネタ的にはあまりよくないね。

 

ダブルスクール

ダブルスクール始めました。

と字面はカッコいいですがただの自動車教習所です。

9月の頭から本格的に通い始めました。

技能の方は予約でいっぱいなので、夏休み期間中は朝から晩までキャンセル待ちして1日の乗車上限回数を毎日乗りました。

夏休み中に仮免がギリ取れたので今は第二段階の真っ最中です。

教習所に文句があれば書くことも多少あるのですがこちらも今のところ特に不満はなく通っています。

一つ書くとするならあれかな。

コワモテの男性教官よりぶっきらぼうな女性教官の方がよっぽど怖い。

「ブレーキ強いよ〜!?↑(クレッシェンド)」

「ちょっとブレーキ強かったかな〜」くらいがいいかな。

 

キーボード沼への一歩

今月は月末まで出費が0円だったので、このまま走り切れるかなと思ったら走りきれませんでした。

散財してしまったのです。それもキーボードに。HHKBって言うんですけど。

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こちらのキーボード、お値段なんと税込30,250円

うまい棒が3,000本買えます(なんでもうまい棒に換算奴)

ちなみに普通のキーボードは2〜3,000円程度です。

まぁ高いだけあってこれはマジで優勝キーボードです。

というかこれはキーボードではなく楽器なんです。

タイピングしてる時って普通は「パチパチ」とか「カチャカチャ」とかそういう音が出ると思うのですが、

このキーボードは「スコスコ」「コタコタ」みたいな音が出るんですよ。

音が独特すぎて文字で表現するのは難しいです。

3万円で文字が打てる楽器を買ったと思えば安い。

いや、安くn何言ってんだ安いだろうが

キーを押下するたびにアドレナリンが無限に出てきてテーブルの上がすごい汚れます。

今もこの文章をHHKBで書いているのですが、もう無限にタイピングできるかもしれない。

レポートもこれで書けると思ったら楽しみで仕方ない。

仕事もこれでできると思ったら楽しみで仕方ない。

こんな気持ちにさせてくれるキーボードが今までにあったでしょうか。

 

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2日くらい使ってみて使いづらいところもわかってきました。まず配列が変態配列といわれる特殊なキーボードなので、それだけで今のところ使いづらい。

慣れれば気にならなくなるって、みんなさん言うてはるんだけど。

みんなさんって何やそれ。おっかさんみたいな感じでみんなさんって。

さらにそのうえ、英字配列にしてしまったので(したんだけど)JIS配列のノートパソコンにつなぐとキーの印字通りに入力できないキーがあります。ノート側の設定を変更すると、ノートパソコン側のキーボードの入力がおかしくなります。

それに対しiPadでは、キーボードは英字配列しか認識してくれないのでiPadにつなげば快適に動きます。これはiPad専用キーボードにするのがいいかもしれない。

と思ったのですが、iPadで長文を打つ用事って少なくて(ファイル管理とかの面でパソコンのほうが便利だから)、非常に使いどころに困るキーボードとなってます。

それからOSごとにキーの使い方が違うのも使いづらいです。ここに関しては設定でちょっとはマシになるかもしれないので、ちょっと時間を作っていじってみようかなと思います。

どうしたものか。これのためにUS配列設定に固定したデスクトップパソコンを一台作ろうか画策中です。

まぁとにかく色々とすげぇキーボードなんですよこれ。HHKBって言うんですけど。

これマジで買わない方がいいです。クセになってしまうぞ。

それからデスクトップとかパームレストとか周りを整えたくなって、想定外のお金がかかってしまうぞ。

秋学期はこのキーボードとともに、日本語に向き合ってまいります。

英字配列だけど。

 

ホモ・エレクトスはなぜ絶滅したか

 

1. 概要

ホモ・エレクトスがなぜ絶滅したのか。その問いに答えるために、まずホモ・ネアンデルタールレンシスがなぜ絶滅したのか整理し、次にホモ・ネアンデルタールレンシスとホモ・エレクトスの差異を考え、それらの条件がホモ・エレクトスにも同様に当てはまるかを考察した。ホモ・ネアンデルタールレンシスの絶滅理由には諸説あるが、その主な説は①気候変動による絶滅説、②疫病による絶滅説、③暴力的衝突による絶滅説、④自然消滅・衰退による絶滅説、⑤カンパニアン・イグニンブライト噴火による絶滅説、そして⑥ホモ・サピエンスの間接的な影響による絶滅説、の6つである。さらにホモ・ネアンデルタールレンシスとホモ・エレクトスには、脳容積や体格等に差異があることを踏まえると、ホモ・エレクトスの絶滅理由として、気候変動または自然衰退を考えることができた。

 

2. はじめに

今日、現生する人類はホモ・サピエンスのみである。ほかの生物はどの例をとっても多くの、場合によっては数えきれないほどの種類が存在するのにもかかわらず、ヒトに限ってはホモ・サピエンスの1種類しか現生していないというのは非常に興味深い。

かねてから漠然と興味があったテーマが、この度「生命の起源と進化」の授業内で取り上げられた。そこで初めて知ったのは、ホモ・サピエンスと一時期共存したホモ・ネアンデルタールレンシスのほかに、つい最近まで「ホモ・エレクトス」がアジアで生活をしていたということだ。彼らはなぜ絶滅したのか。ホモ・エレクトスがなぜ絶滅したかについて、詳細に解説している文献や記事は多くなかった。

そこで今回は、ホモ・ネアンデルタールレンシスの絶滅に関する諸説と、ホモ・ネアンデルタールレンシスとホモ・エレクトスの差異についてまとめ、その絶滅に関する学説をもとにホモ・エレクトスの絶滅理由について考察した。

 

3. ホモ・ネアンデルタールレンシスの絶滅に関する諸説

 

 ホモ・エレクトスの絶滅を考えるにあたり、豊富な学説とデータのあるホモ・ネアンデルタールレンシスの絶滅について、諸説をまとめ分析する。なお、ここでは「ホモ・サピエンス」を「現生人類」、「ホモ・ネアンデルタールレンシス」を「ネアンデルタール人」と表記する。

 

  • 気候変動による絶滅説

ネアンデルタール人が絶滅したとされる時代にはソースによって1万年以上のばらつきがある。ここでは授業資料#13において2万数千年前に絶滅したとされているため、その数字に従うものとする。

2万年前の地球では大規模な気候変動があったことがわかっている。鹿島薫氏は、氷期にはダンスガード・オシュガーサイクルと呼ばれる急激な気候変動が頻発しており、最も寒冷な時代である2万年前から4万年前にかけて、2万年間に10回気候が変動していたとした。さらにその平均的な周期が約2,000年であるところ、最も急激な場合、200-300年で気候が急変していたことを指摘している[1]ネアンデルタール人が絶滅した原因として、このような急激な気候変動に対応できなかったことが学説として挙げられている。

 

  • 疫病による絶滅説

ケンブリッジ大学の研究者たちは、ネアンデルタール人が絶滅した理由として、アフリカ大陸から移住してきた現生人類がもたらした熱帯性疾患が原因だった可能性があると自然人類学の学会誌で報告した[2]。アフリカ大陸から移住してきた人類は多くの熱帯性疾患を抱えていたとされ、この仮説が正しければ、現生人類が持ち込んだ疾患や病原菌がネアンデルタール人の絶滅を早めたことになる。

また、現生人類が持ち込んだ病原菌以外にも、ネアンデルタール人やその他の現生人類以外のホモ属にのみ強毒である疫病や感染症が流行し、絶滅したという可能性も考えられる。

 

  • 暴力的衝突による絶滅説

ネアンデルタール人は火や道具を扱えたことが知られている。さらにドイツ・シェーニンゲンでは、ネアンデルタール人のものと考えられる槍が出土している(図1)。THE CONVERSATIONは、「ネアンデルタール人は、鹿、アイベックス、エルク、バイソン、さらにはサイやマンモスを槍で仕留めるなど、大物狩りに長けていた。彼らが家族や土地を脅かされたときに、これらの武器を使うことを躊躇したと考えるのは信じがたい。考古学的には、このような争いは日常的に行われていたようだ。(筆者訳)」と述べ[3]ネアンデルタール人と現生人類のDNAが99.7%同じことから、彼らが我々現生人類と同じく闘争的であり、同族同士や異族(現生人類)と闘争を行って絶滅した可能性に言及した。このように高い知能と攻撃力を得た生物が互いに闘争し死亡することは、現生人類の行動をとってみても容易に考えられることである。

 

図 1 ホモ・ネアンデルタールレンシスの槍[4]

ホモ・ネアンデルタールレンシスの槍

 

  • 自然消滅・衰退による絶滅説

オランダのアイントホーフェン工科大学・ライデン大学のチームが行った研究は、ネアンデルタール人が現生人類の影響を受けずに、自然に消滅した可能性が高いとした。研究チームが行った人口シミュレーションの結果、小規模であるネアンデルタール人の集団は特別な外部要因がなくとも、最大1万年ほどの年月があれば高い確率で絶滅してしまうことが判明した[5]。元々の個体数が少なければ、近親交配とボトルネック効果による多様性の欠落や、一般に知られているホモ・サピエンスや異属間との交配による弱体化などが考えられ、大きな外部要因なしに運命的に自然消滅してしまうことは想像に難くない。

また、ネアンデルタール人同士が共食いしていたという形跡も発見されている。リヨン大学の研究グループによると、ネアンデルタール人は極端な肉食であり、高タンパク依存の体質だったという[6]。共食いをする習慣があった可能性も否定できないものの、彼らは多くのタンパク質を摂取する必要があり、飢餓状態に陥っていたのではないか。慢性的に飢餓状態が続いていたのならば、彼らが繫栄するのは難しいだろうと考えられる。

 

  • カンパニアン・イグニンブライト噴火による絶滅説

カンパニアン・イグニンブライト噴火はヨーロッパで発生した大規模な噴火である。この噴火による火山灰によって植物が減少し、従って草食動物、肉食動物が減少したことで、主にヨーロッパに居住していたネアンデルタール人に影響が及ぼされたとされている[7]

 

 学説④と⑤の条件を前提として、現生人類が間接的にネアンデルタール人の絶滅に関与していたという仮説を立てた。④ではネアンデルタール人が小規模であったことが絶滅の原因であるとしていて、⑤では生態ピラミッドが崩れたことが絶滅の原因であるとしている。これらを踏まえ、現生人類のある行動が元々の生態ピラミッドを崩し、間接的にネアンデルタール人の絶滅に関係した可能性が考えられる。

 小規模な集団においては特定の条件が種の存続に大きく関わることもあり、現生人類が作り出したある特定の条件がネアンデルタール人にミスマッチであった結果として、彼らは絶滅の道を歩まざるを得ない状況に立たされたのではないか。

 

 これらの中のただ1つの理由によってネアンデルタール人が絶滅したということは考えづらく、複数の原因によって彼らは徐々に数を減らしていったのではないかと考えられる。

 

4. ホモ・ネアンデルタールレンシスとホモ・エレクトスの差異

ホモ・ネアンデルタールレンシスとホモ・エレクトスの目立った差異について、以下のようにまとめた。

 

 

ホモ・ネアンデルタールレンシス

ホモ・エレクトス

いつから

約50~20万年前

約180万年前

いつまで

約4万年前~2万数千年前

約11万年前

分布範囲

主にヨーロッパ

主にアジア

脳容積

1500cm3

 

1000cm3

体形

がっつりとした体形

極端な肉食、高タンパク依存の体質

「歯は小さく、身長は140~160cmと現生人類よりかなり小柄で体重は50~60kgで頑丈型、華奢型の体形をした原人とされています。[8]

 

ホモ・ネアンデルタールレンシスとホモ・エレクトスともに、身体能力的な面では現生人類(ホモ・サピエンス)とそれほど差異がなく、ゆえに両者ともに目立った違いは見受けられない。一方で、脳容積や体形には差異がある。ホモ・ネアンデルタールレンシスの脳容積は1500 cm3と、現代人に匹敵するか、あるいはそれ以上の脳容積を持っていたのに対し、ホモ・エレクトスの脳容積は1000 cm3と小さかった。

また体形面では、ホモ・ネアンデルタールレンシスはがっつりとした体形であった一方、ホモ・エレクトスは華奢で比較的小柄であり、彼らのエネルギー効率や食生活等をうかがい知ることができそうである。これに加え、ホモ・エレクトスには獲物を長距離追跡する狩りをしていた[9]という原人らしい特徴や、男女の対格差が大きかった[10]という特徴があり、男女で役割分担をしていた可能性などが考えられる。

 

5. ホモ・エレクトスはなぜ絶滅したか

本章ではホモ・ネアンデルタールレンシスの絶滅理由に関する仮説とホモ・ネアンデルタールレンシスとホモ・エレクトスの違いから、ホモ・エレクトスが絶滅した理由について考察する。

①気候変動によるホモ・エレクトスの絶滅について、BUSINESS INSIDERの記事は、「約12万年前から11万年前の間に、世界は氷河期から間氷期に移行し、気温が上昇した。ジャワは今ではほとんどが熱帯雨林だが、かつては森林地帯だった。ホモ・エレクトスが絶滅したそのころから、気温の上昇によって島の環境は湿潤化し、湿度が高くなり、熱帯雨林が成長し始めたと見られる。」としている[11]ホモ・エレクトスに限らず、生物が絶滅するときに気候変動は大きな要素の1つになっているのかもしれない。

②病気や疫病については、彼らの主な居住地域であったアジアに移住した異属が確認できないことから、新たな病原菌が外の土地から持ち込まれた可能性は低く、疫病による絶滅の可能性は低いものと考えられる。

ホモ・エレクトスは、道具や火を扱っていたことが知られており、これらを用いて闘争を行うことは十分に考えられる。火や道具を使用することで、今まで食べることのできなかった食物を食べられるようになり、特に食物をめぐって争いが発生することは容易に想像がつく。しかし、ホモ・ネアンデルタールレンシスの場合と異なり、彼らは異族間で遭遇する機会がほとんどなかったものと推測され、同族同士で自らを滅亡に導くほどの大規模な闘争を行うことは考え難い。また、ホモ・エレクトスは小柄かつ脳容量も少ないため、必要とするカロリーも少なく、食料には特に困っていなかった可能性もある。いずれにしても、闘争による絶滅の可能性は低い。

日経サイエンスの記事によると、ホモ・エレクトスなどの初期人類の総個体数は、多くても5万5000人であったという[12]。短期的には近親交配によるボトルネック効果が発現する可能性は低い。しかし、ホモ・エレクトスはアジアにおいて比較的長期間生活(図2)しているため、長期的にみてボトルネック効果などの生存に不利な状況が発生する可能性はあるものと考えられる。

 

図2 ホモ属の分布と年表[13]

 

⑤11万年前にアジアにおいて大規模な地学的イベントはなく、それによる絶滅は考えづらい。

ホモ・エレクトスホモ・サピエンスが共存したかどうかについては明らかでないが、同じ年代に生きているホモ・ネアンデルタールレンシスの間接あるいは直接的な影響は考えられる。直接的には知能的、体格的にもホモ・ネアンデルタールレンシスが優れており、単純に対峙した場合にはホモ・エレクトスに勝ち目はないものと思われるが、これが絶滅の決定的原因になることはないだろう。間接的影響については、ホモ・ネアンデルタールレンシスがホモ・エレクトスに対して間接的な影響を及ぼすほど大きな変化を伴う行動を起こす必要があるが、小規模であるホモ・ネアンデルタールレンシスの行動がホモ・エレクトスの行動に間接的影響を及ぼすほどの行動を行うことは考えづらい。従って、異属からの影響はホモ・エレクトスの絶滅に関係ないものと推察される。

 

結論として、ホモ・エレクトスは気候変動または自然衰退によって絶滅したといえる。単一の原因が絶滅の理由であることは考えづらいため、実際にはこれらに加え、当時偶然発生した何らかのイベントによる悪影響なども、絶滅に関係しているものと考えられる。

 

6. 結びにかえて

 ホモ・ネアンデルタールレンシスの絶滅に関する諸説から、ホモ・エレクトスの絶滅の原因を考察した。特に自然衰退は最もありうる可能性であり、同時に最も残酷な可能性でもある。同じことが現生人類、ホモ・サピエンスにもいえると考えると、我々の命、また、我々の社会や文化も無限に続くものではないということを実感させられる。「生命」には始まりがあって終わりがあるということは、ホモ・サピエンスも例外ではない。次は我々ホモ・サピエンスがどんな理由で滅亡することになるのか、非常に興味深い。少なくとも同族同士の醜い争いで破滅することにならないよう、一人の人間として自らを戒めていきたいと思う。

 

7. 参考文献等

【書籍】

『Newton 2019年1月号』、ニュートンプレス、2019

クライブ・フィンレイソン(上原直子訳)『そして最後にヒトが残った』、白揚社、2014

テルモ・ピエバニ、バレリー・ゼトゥン(エラリー・ジャンクリストフ、篠原範子、竹花秀春訳)『人類史マップ』、日経ナショナル ジオグラフィック社、2021

「生命の起源と進化」第13回講義資料

 

【Web】

過去2万年間の気候変動の復元 鹿島 薫

http://umdb.um.u-tokyo.ac.jp/DKankoub/Publish_db/2007moundsAndGoodesses/05/005_01_01.html

 

ネアンデルタール人絶滅は人類の病気のせい? CNN 2016.04.16

https://www.cnn.co.jp/fringe/35081301.html 

 

War in the time of Neanderthals THE CONVERSATION 2020.11.03

https://theconversation.com/war-in-the-time-of-neanderthals-how-our-species-battled-for-supremacy-for-over-100-000-years-148205 

 

Inbreeding, Allee effects and stochasticity might be sufficient to account for Neanderthal extinction PLOS ONE 2019.11.27

https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0225117

 

ネアンデルタール人の「共食い」が我々に伝えること YAHOO!JAPAN ニュース 2019.03.30

https://news.yahoo.co.jp/byline/ishidamasahiko/20190330-00120185

 

ネアンデルタール人は火山噴火で絶滅? National Geographic 2010.09.24

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/3165/

 

人類の進化と不正咬合の出現について 半蔵門スマイルライン矯正歯科 2018.12.25

https://www.hsl-kyousei.com/blog/detail.html?id=220

 

NHKスペシャル「こうしてヒトが生まれた」 NHK

https://www.nhk.or.jp/special/jinrui/archive.html

 

女性はきゃしゃ、百数十万年前から? 原人頭骨に体格差 朝日新聞DIGITAL 2020.05.01

https://www.asahi.com/articles/ASN4V3D4YN47ULBJ02M.html

 

古代人類ホモ・エレクトスは約11万年前までいた…他の人類と交配の可能性も BUSINESS INSIDER 2020.01.25

https://www.businessinsider.jp/post-204487

 

絶滅寸前だった初期人類〜日経サイエンス2010年6月号より 日経サイエンス

https://www.nikkei-science.com/?p=16258

 

最終閲覧日はすべて2021.7.29

 

[1] http://umdb.um.u-tokyo.ac.jp/DKankoub/Publish_db/2007moundsAndGoodesses/05/005_01_01.html 

[2] https://www.cnn.co.jp/fringe/35081301.html 

[3] https://theconversation.com/war-in-the-time-of-neanderthals-how-our-species-battled-for-supremacy-for-over-100-000-years-148205 

[4] https://theconversation.com/war-in-the-time-of-neanderthals-how-our-species-battled-for-supremacy-for-over-100-000-years-148205

[5] https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0225117

[6] https://news.yahoo.co.jp/byline/ishidamasahiko/20190330-00120185

[7] https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/3165/

[8] https://www.hsl-kyousei.com/blog/detail.html?id=220

[9] https://www.nhk.or.jp/special/jinrui/archive.html

[10] https://www.asahi.com/articles/ASN4V3D4YN47ULBJ02M.html

[11] https://www.businessinsider.jp/post-204487

[12] https://www.nikkei-science.com/?p=16258

[13] 「生命の起源と進化」第13回講義資料

 

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